小説『ネコロビ』3章「キノコと芋虫」 | まことアート・夢日記

まことアート・夢日記

まことアート・夢日記、こと徳村慎/とくまこのブログ日記。
夢日記、メタ認知、俳句モドキ、詩、小説、音楽日記、ドローイング、デジタルペイント、コラージュ、写真など。2012.1.6.にブログをはじめる。統合失調症はもう20年ぐらい通院している。

小説『ネコロビ』3章「キノコと芋虫」
徳村慎


I ate horse manure.
私は馬糞を食べた。

There is no guarantee that I am me.
私が私である保証などない。

I'm no longer me.
私はわたしではなくなった。


キノコの上に乗っかる芋虫は、スマホの翻訳アプリで遊んでいた。英訳があってるのかどうかは、ともかく、面白い遊びを思いついたもんだ、と思っていた。

Fu○k.
マザーファッカー、マザーファッカー、マザーファッカー。

ドロドロに溶けた脳のように、気持ち悪くて、ちょっぴり気持ち良くて。

キノコの上の芋虫は、シーシャを吸いながらまったりとスマホで遊んでいたのだった。

シーシャってのは水タバコのことですよ。そう作者は書いておきたい。だって数年後にこの小説を読み返したら、シーシャって何?、、、って思う可能性が大だもの。くだものだもの。けだものだもの。

5:00になった。楽器を触ろうと思っていたが、冬の5:00は、まだ深い夜の中。作者は、まだ自作のアシッドハウスを聴いている。1時間ほどの内容をリピートして聴いている。

朝の森の中をゴロゴロと転がる岩と人間の子供がやって来る。キノコの上の芋虫はシーシャを吸いながら眺める。

「サボりがちの自分を、どうにかしたいと思っているのだ」とキノコが話しだした。

「そうかね。プカリ」と芋虫が煙を吐き出す。

「ダイエットだって、やろう、やろうって、、、やろうやろう詐欺だったしな。メタボな腹をどうにかしないといけないのになぁ。そんなんじゃ、いずれ、彼女に捨てられちまうぞ」

「いいんだよ。捨てられても。プカリ」

「本当は、自分を変えたいんだろう? 変えたくてたまらないんだろう? なら、思い切ってやってみなよ。『嫌われる勇気』にも書いてあったぜ。人は変われる、って。。。」

「ふむ。プカリ」

ゴロゴロと転がる岩ゲハニタスクと、人間の少年ネコロビが声をかける。

「やあ、こんにちは、ごきげんいかが? ハローハローハローハロー!」

キノコ「Worüber redest du
(何を話しているんだ?)」

岩「ドイツ語っぽいな。Can you speak Japanese?」

キノコ「イエス、イェース。イエス・キリスト。にほんご、話せまーす!」

岩「I am グレートマジンガー。まじんごー」

キノコ「What ?」

岩「これこれしかじか」

キノコ「kore kore sika jika. OK. I understand.
龍神の居場所なら、このキノコの森の長老に聞くといいや」

芋虫「モグモグゴンボがすきだったぜ。プカリ」

ネコロビ「僕も好きだったよ。。。時空を超えたテレビで観てた」

芋虫「痒的家伙(ち○こがかゆい)。プカリ」

ネコロビ「中国語かな?」

岩「ギターは、モト冬樹か、トモ藤田だよな」

キノコ「マルムスティーンかジミヘンだよね」

芋虫「我想和洛丽塔(ロリータとやりたい)。プカリ」

ネコロビ「何って言ってるんだろ?」

岩「ギターは布袋寅泰だよな」

キノコ「ジェフ・ベックだよね」

岩「ところでさ。BABYMETALは、もう大人だよね」

キノコ「METAL GALAXY」

芋虫「舔我的鸡巴(ぼくのち○ちんを舐めて)。プカリ」

ネコロビ「なんて言ってるのかなぁ?、、、表情からすると、楽しそうだな。。。」

芋虫「わははは。プカリ」

ネコロビ「わははは」

芋虫「キノコの森の長老は、向こうだよ。プカリ』

キノコたちが踊っている。
キノコの森の大きなキノコたち。
揺れて踊って、キノコは育つ。

キノコ1「さぁさぁ。こっちに来なされよー」

キノコ2「キノコの長老は、こっちにおるぞ」

キノコ3「さぁさぁ」

キノコ4「さぁさぁ」

キノコの合唱団「あけのほうから福大黒、舞い込んだなぁ、さぁさ、舞い込んだ、舞い込んだなぁ」

少年ネコロビと岩のゲハニタスクが進んでいきます。。。

大きなキノコたちのいる真ん中に小さく縮(ちぢ)んだ年寄りのキノコがあった。
それが長老キノコだった。

「ああ。お前たちが、みぃなちゃんを救いたいって者たちだな?」

ネコロビと岩は「そうです」と答える。

「龍神の居場所が知りたいのかね?」

ネコロビと岩は「そうです」と答える。

「龍神は、ここから北へ行ったところの滝の、、、滝壺(たきつぼ)に住んでおる」


***

最後まで、読んでいただきまして、、、
ありがとうございます😊😃😆