徳村慎
「夢とは何か?」-3
カバ「それにしても、この小説は、無意識の探究を深めるなり、人生を深める目的があるんだろ?」
サブロウ「そんなに言うほど明確じゃないぜ」
カバ「深めていく過程を楽しむのが小説なんだろう?」
サブロウ「まあね。だけど、さっきも言ったけど、小説には、そんなに明確な目的があるわけじゃないよ」
テレビでは場面が変わって兄の元カノが僕と結婚しようかどうか考えているのだった。
テレビの外の僕(サブロウ)は、もっと考えるんだ、と言おうと思っていた。
そして、もう少し考えると、裏切られるのは、僕(サブロウ)に欠陥があるんじゃないか、ってことを考えたんだ。
それとも、単に、裏切る人が世の中に多いというだ
けのことなのか。
そのテレビの前に座って考えてるサブロウはテレビの中にいる。そのサブロウをテレビで見ているサブロウがいるのだ。
サブロウ「ギターを那智黒石で作りたいと、元カノがFacebookで言ってきて、フルオーダーになるから300万円ぐらいかかる、と答えると言ったら怒って罵詈雑言を言われた。これは、本当にあった過去なのか、妄想なのか、夢で見た世界なのか?」
アマンダ「なんだって、いいんじゃない?
過去にこだわりすぎだよ」
サブロウ「だよね。この小説を書きだしてから、妄想がひどい気がするけど。会話文っていうのは、無意識を刺激するのかもしれないね」
アマンダ「むしろ、風景を小説で書いてみるとか、そういう描写が必要なんじゃないの?」
サブロウ「あとは、『嫌われる勇気』を読んでたからかな?、、、会話文なんだよね。あの本」
アマンダ「無意識ってなんだろー?」
サブロウ「無意識の表出が夢日記だとしたら、僕は無意識の世界で生きてるんだけど。。。でも、夢の世界は、書いたら忘れちゃってるからなぁ。印象に残った夢が夢の世界のような気がしてるけど、そうじゃない可能性もあるよなぁ。。。」
パンダ「夢日記に書けない、朝起きてすぐにも思い出せない夢ってあるからねぇ」
サブロウ「やはり、無意識は、なにものなのか、っていう定義することが出来ないくらい広大なんだよ」
(つづく)
最後まで、読んでいただきまして、、、
ありがとうございます😊😃😆