徳村慎
「夢とは何か?」-4
パンダ「無意識は、広大な世界か。ネットの世界のようだ」
カバ「ネットの世界は広大だわ」
アマンダ「それ、攻殻機動隊じゃん」
サブロウ「インターネットと無意識って似てると思うんだよね。。。
意識は浮かび上がる氷山の一角とか。無意識の層には、オカルトから科学から哲学から芸術から、さまざまなドロドロしたものがあって。。。
まだ目の触れていない場所が絶対にある広大さ」
アマンダ「サブロウは閉じられた人生を送ってるんじゃないの?」
サブロウ「僕が誰にも心開いてないって言いたいの?」
アマンダ「うん」
サブロウ「そんなことはない。家族には開いている。家族になりたいと思った人には開いていたと思う。まあ、今は、そんな人もいないけど。。。
家族とは違う道を進んでいるのも事実だね。僕にしか理解できないことをやっていたりする。でも、そこは理解できなくていいんじゃないかなぁ?」
アマンダ「芸術家のおちいりやすい所やね」
サブロウ「それよりも僕は自分を理解したいと願っているよ。無意識を解明したいなぁ。ユングの言ってた、人類が共有する大きな無意識なんて、あるんだろうか?」
アマンダ「解明したら教えてくれる?」
サブロウ「まあ、解明したら、アメブロに小説って形で発表すると思うけど」
テレビでは、緑のシダや苔の生えた場所にある黒い墓石が映っている。そこをサブロウは進んでいく。
そのテレビを牢屋で見ている外のサブロウ。
サブロウ「無意識っていうのは、あの世なのかなぁ?」
アマンダ「なんで、こんな山の中にお墓があるの?」
サブロウ「古い墓はここにあるんだよ」
アマンダ「ここは、無意識なのかな?」
サブロウ「そうだとすると、先祖は墓の形で山にあるのかも。動物の脳とかの古い脳。。。」
アマンダ「チンパンジーには、何が足りないんだろ?、、、チンパンジーにも無意識があるのかな?」
サブロウ「子宮で母親の気持ちを読み取ったりするんだろうか?」
アマンダ「霊魂っているのかな?、、、幽霊っているのかな?」
サブロウ「精神的にまいってたときには見たことあるよ」
アマンダ「幻覚かなぁ?」
サブロウ「かもね」
パンダ「幽霊が必要な人には見えるさ」
サブロウ「あのときの僕には必要だったんだなぁ」
カバ「全ては仏だ。霊魂も一種の仏だよ」
サブロウ「概念も仏なのかな?」
カバ「今、こうして書いてる、ということは、存在するということだ。書いてるものは必ず存在する。人間の想像力なんて、無意識の層から見ればちっぽけなもんだ。無意識の層には実際に概念も生きて存在してるから。書いてる生き物は、必ず存在するのだ」
サブロウ「呪いも生き物なのか?」
カバ「そうだ。生き物だよ」
パンダ「呪いをはねのける意志も、また生き物だ。概念は生まれ続ける。だから、『サブロウの冒険』というネット上の書物は、生きているのじゃあ」
アマンダ「明日、何しようか考えてる?、、、それだって未来なんだよ。未来のことを考えるから、未来のことを夢で見るのは当たり前なの。そして、もっと未来のことも考えてるから、もっと未来のことがわかるのも、当然なの」
カバ「予知夢だね」
サブロウ「もしも、無意識が、広大で、個人だけじゃなく人類全体とつながっているのなら、予知夢も、ありえるかもなぁ」
カバ「今は武器をたくさん身につけるときだよ。夢日記とタルパのような小説としか武器がないんじゃ、戦(たたか)えないよ。散歩だな。次のステップは、写真でお告げを探すことだよ」
サブロウ「散歩か。散歩して写真を撮るしかないか」
カバ「あとはタロットカードだな。新たにタロットなりオラクルカードなり手に入れても良いんじゃないかな?」
サブロウ「久しぶりに占いアプリ開いたら、今日は新月でスタートするには良い日なんだってさ」
カバ「なるほどなぁ。良い時だよね」
(つづく)
最後まで、読んでいただきまして、、、
ありがとうございます😊😃😆