小説『オレ、トマト』12 | まことアート・夢日記

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夢日記、メタ認知、俳句モドキ、詩、小説、音楽日記、ドローイング、デジタルペイント、コラージュ、写真など。2012.1.6.にブログをはじめる。統合失調症はもう20年ぐらい通院している。

小説『オレ、トマト』12
徳村慎


オレ、トマト。それから秋刀魚。氷の美少女。オレたち3人は舟に乗って川を下っている。そして秋刀魚は、カラスにつつかれている。氷の美少女は溶けそうになっている。

秋刀魚は言う。
「カラスよ。なんで、わいの身体をつついとんねん?」

カラスが言う。
「美味しいからだカー」

秋刀魚は言う。
「あっちにトマトもあるぜ」

カラスがトマトをつつきはじめる。

トマトが言う。
「いててて。痛いって。秋刀魚の方が美味しいって。NARUTO的に言えば、美味しいってばよ!」

カラスが言う。
「ポケモン的に言えば、チュー!」

トマトが言う。
「それピカチューオンリーじゃないか!」

氷の美少女が言う。
「溶けちゃう……」

秋刀魚が言う。
「もう少しの辛抱やで、きっともうすぐ魔法使いに会えるから」

トマトが言う。
「コラッ、カラス。あっち行け!
トマトなんか食べても美味しくないだろっ?」

カラスが言う。
「食後のデザートだカー」

ザバッ。
水に住む生き物の腕が舟を掴んだ。






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