感想
『釣りキチ三平』サーモンダービー編
このマンガは何度読んだだろう?
また、読み返してしまった。
カナダのサーモンダービー、というキング・サーモンの大物で重量を競う大会。
そこに釣りキチ三平が参加する。
海外初挑戦にして優勝してしまうという、マンガならでは、の気持ち良さがある。
僕の兄は海釣りでスズキを釣ったことがあるという。台風で波が高い時に、防波堤付近に居たらしい。
三平も、シャチに追われたサーモンを釣り上げる。
実際、こういうことも起こりうるのだと思う。
マンガは本で読む面白さもあると思う。最近はアプリでも楽しめるようになってきた。心の余裕だな。
アプリでは相変わらずONE PIECEや、ミュジコフィリアを書いた作者が書いた神童を読んでいる。
そうそう、日本沈没を少しだけアプリで読んだ。小松左京の原作を読みたくなる内容だった。
それでも、本で読む快感もあると思う。
本の重量感、ページをめくる動作。満たされる所有欲。
いずれはマンガの世界からも紙が消えるのかも知れない。それでも本の魅力は、ある。
さて。サーモンダービー編。
なぜ、これを釣りキチ三平全巻の中から選んでしまったのか。それを自分なりに分析したい。
まず、長編であること。2冊半にも及ぶ長編。(もちろん、釣りキチ三平は全部を読むとつながる長編なのだが、対象魚を釣り上げるまでを、ひとつのストーリーとしているので。)
それだけ長く楽しめるという魅力。ただ、野球マンガMAJORのように長過ぎるものは読みたくない気分だったこと。釣りキチ三平を読もうと考えて、最後はハッピーな気分になるもの。
釣りキチ三平でも、最後は釣れないのが、謎の魚編。(別名、O池の滝太郎編)
2冊で話が釣りキチ三平の中では長編なのだが。最後は謎は謎で終わる。
そして、ブルーマーリン編。釣るものの、最後は大会で優勝できない。サメに食われてしまって反則になってしまうのだ。
それとも、イトウ釣り編。北海道の寒い湿原での話がそんなに読みたくなかった。
平成版は昭和版の釣りキチ三平に比べておとなしい感じだし。読みたいのは昭和版釣りキチ三平。
ムツカケは釣りでも特殊な感じだし。
アレコレと考えて、結局、サーモンダービー編を読もうと考えた。
たぶん、釣りキチ三平の感想は、このAmebaブログで何度も書いてると思う。
1周回って来るんだよね。必ず読み返す本やマンガってぐるっと回って戻って来てるんだと思う。
僕は何周も回った。まだ、回ると思う。
徳村慎
*目標じみたことを少し。
何度も読み返す本かぁ。今年もあと4ヶ月だけど、読み返したい本があるだろうか?
ジュール・ヴェルヌはどうだろう?
地軸変更計画とか。
あるいは音楽小説、花村満月のブルースとか。
年々、読み返せる本には限りがあって。スマホのアプリのマンガやネット環境を手に入れたら、ますます読み返す時間は無くなっていくのだ。
楽器だってそうだ。お気に入りはiPhoneアプリの楽器だ。どんどんスマホに時間が取られて、弾く機会が少なくなった楽器もある。
こうして無駄なものに囲まれていくのか。読み返さない使わない物ばかり増えて。時間はどんどん削られて。
何周も回れる物だけに絞る気持ちになることもあれば、回れないけど、置いておきたい気になる物もある。
ビーグル号航海記なんて、もう読み返せないんだろうなぁ。でも、大事な本だ。
もし、人生やり直せるなら、どうしただろう?……もう1度読み返したい本を、思いっきり読むかも知れない。
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