那智黒石彫刻日記2016.11.18.
徳村慎
今、ずっとやっているのは、那智黒石の天然石の磨き。卵型のタテ半分で割ったような感じのカタチを作って磨いている。
磨きで石の黒の中の黒が少し分かってきた。黒の中の少し白い部分を磨いたつもりが角が立ってしまったりもした。それを直すだけで精一杯だったり。
でも磨きにほんの少しだけ、本当にわずかな少しだけだけど、面白みを感じだした。
前は見えなかった、水に濡れている状態でのわずかな角が今日は分かった。
やはり丸い物を磨くというのは非常に難しいんだなぁ、と思う。いや、今までの磨きのレベルとは全く違うから難しいのか。指導者が言った「あきらめんかったら、たどり着く」という言葉を信じて、しつこくやってやり遂げて覚え込むしかない。
1歩ずつ。磨きの本質を覚えたい。