TV日記2016.9.12.
徳村慎
1.世界まる見えTV特捜部
イスラエルのガザ地区。廃墟をアクロバティックに飛んだり跳ねたりするスポーツ。
826askaという名前の15歳のエレクトーン少女。両手両足でエレクトーンって大変だなぁ。すごい。
2.映画『シックスセンス』
何度観ても名作だと思う。子供の精神科医まで幽霊だったというオチ。オチが分かると最初から楽しめる映画。幽霊を見る子供が幽霊たちを助けることが将来の使命となるのだろうか?……主人公が大人になって霊媒師として活躍してほしいものだ。(笑)
3.YouTube、やりすぎ都市伝説、ナノマシン
ウィルスと同じ大きさの機械である「ナノマシン」がウィルスのように暴走する可能性。そうなれば数時間で地球上の生物を食い尽くすらしい。
4.ネット『MAJOR2nd』ネタバレ
時々見て楽しんでいる。『MAJOR』で活躍した選手たちの第2世代が出て来る。このネタバレブログの予測がかなりの精度で当たるのがすごい。そのままマンガの解説にもなっている。
5.ネット「若者の死因の半数が自殺」
日本は恐ろしい社会だ。外国に生まれても大変だが、日本も変わり無い気がする。どちらが良いとかは無いのかも知れない。
6.映画『蛇拳』
ジャッキー・チェン。コミカルな話もアリの武道への熱い想い。老人が強いという面白味。達人をも超える弟子。
7.映画『ロボコップ』
死んだ警官をロボット化して生き返らせてロボット警官にする。そのSFのアイデア。暴力に対する強さ。人間の強さの限界とそれを超えたロボット。ちょっとグロい表現。ロボットと死体のつながりや、有毒廃液を浴びた悪者の皮膚が溶けたり、そもそも主人公の警官が死ぬシーンとか、ロボットになってから夢になって思い出すシーンとか。本当にグロい。でも、そのグロさが気持ち良いリアリティを生んでいる。
8.『日曜美術館』歌川国芳(うたがわくによし)
身体で顔を表現したもの。1つの絵でこれほどまでに面白がれる番組って良いな。
金魚がカエルを連れて歩いてる絵とか。(笑)→確かに「ゆるキャラ」みたいな。
歌麿、北斎、写楽などで絵は出尽くしたような閉塞感。政治への不信、異常気象。→そんな時代に人々が手に取ったのは『水滸伝』→絵にする。(当時のヒーローもの)→人の出来ない生き方への憧れ。
絵画の世界にこれしか無いというものより書物として(複製美術として)持ち歩いた庶民の文化。
崇徳院(怨霊)の表情。
9.『バットマン・ビギンズ』
「怒りは原動力。しかし放っておくとそれに潰される」
「まだ見放さないのか?……もちろんです」
こんなことを考えた。バットマンはダークヒーローである。という考え方も出来るが、彼はあまりに太陽を信じすぎて影が見えなくなっているのではないか、と。カミュ『異邦人』も確か太陽がまぶしすぎたから人を殺したのだ。あの黒い色彩に惑わされて僕たちは太陽が黒いことを忘れているだけかも知れない。
元来女性は太陽であった、とすると太陽は聖なるものとなる。もしも月のような存在が女性の正義だとするなら太陽であるバットマンの本当の正義を直視出来ずに立ち去ることだろう。
いや、待て。闇の組織に拾われた時に主人公は闇こそ光だと感じたのだ。闇こそ光。余りに暗い画面と重々しい黒さが画面を支配しているが、主人公はそこに光を見たのだ。つまりダークヒーローのダークサイドは闇の光に満ちているのだ。
これは奇妙なことに『ロボコップ』と似たものを感じてしまう。死体を生かすという神に背く行為が大前提の正義は、やはり悪なのだ、と。
『バットマン・ビギンズ』で精神科医が言う。恐怖の対象は外側に存在するのだと。バットマンは恐怖の対象を内側にも広げた。自分自身の嫌悪すべき醜悪さに向き合うのだ。コウモリも両親を殺されたことも自分自身への嫌悪のきっかけに過ぎないだろう。そしてその嫌悪を広げるために旅に出るのだ。
バットマンの少年期の終わりは両親の死であった。街のためを思い街に尽くした両親が死んだのだ。正義の無力。何も出来なかったことでの自己嫌悪。両親が死ぬことは反抗期を意味する。両親の力から逃れるためにあがき続ける反抗期。そして遠心力が強まれば強まるほどに求心力として両親を求めてしまう。両親の遺した財産で悪に立ち向かうことになるのだ。
では彼の悪は影であるのか?……僕には太陽に思えた。真っ黒な太陽に。紫外線などがオゾン層を突き抜けて我々を焦がす。太陽は生命誕生に不可欠ながら生命を滅ぼすものでもある。やはり太陽は影をも消すのだ。影は優しさであり、犯罪でもあり、弱さだ。僕は影に愛される人間だと思う。太陽は、やがて去る。去るまでの間、惑星の裏側とか地中に入って待つのだ。緑色植物たちが太陽を賛美する間に菌類や隠花植物は太陽をそっと覗く程度におさえている。健気な影。バットマンに健気さは無い。むしろバットマンの彼女が健気な月なのだ。普通の正義とは、いかに月的なものであるのか。
しかし、いつしか太陽も月も真っ黒に染まるのだろう。真っ黒な光を待ち望む人々が歓声を上げる。重力を賛美するのと変わらぬ地球人たち。勧善懲悪とは違った『バットマン・ビギンズ』には深い闇を考えさせられて気持ち良い。
10.有吉の番組で的場浩司家を買う
徳村慎
1.世界まる見えTV特捜部
イスラエルのガザ地区。廃墟をアクロバティックに飛んだり跳ねたりするスポーツ。
826askaという名前の15歳のエレクトーン少女。両手両足でエレクトーンって大変だなぁ。すごい。
2.映画『シックスセンス』
何度観ても名作だと思う。子供の精神科医まで幽霊だったというオチ。オチが分かると最初から楽しめる映画。幽霊を見る子供が幽霊たちを助けることが将来の使命となるのだろうか?……主人公が大人になって霊媒師として活躍してほしいものだ。(笑)
3.YouTube、やりすぎ都市伝説、ナノマシン
ウィルスと同じ大きさの機械である「ナノマシン」がウィルスのように暴走する可能性。そうなれば数時間で地球上の生物を食い尽くすらしい。
4.ネット『MAJOR2nd』ネタバレ
時々見て楽しんでいる。『MAJOR』で活躍した選手たちの第2世代が出て来る。このネタバレブログの予測がかなりの精度で当たるのがすごい。そのままマンガの解説にもなっている。
5.ネット「若者の死因の半数が自殺」
日本は恐ろしい社会だ。外国に生まれても大変だが、日本も変わり無い気がする。どちらが良いとかは無いのかも知れない。
6.映画『蛇拳』
ジャッキー・チェン。コミカルな話もアリの武道への熱い想い。老人が強いという面白味。達人をも超える弟子。
7.映画『ロボコップ』
死んだ警官をロボット化して生き返らせてロボット警官にする。そのSFのアイデア。暴力に対する強さ。人間の強さの限界とそれを超えたロボット。ちょっとグロい表現。ロボットと死体のつながりや、有毒廃液を浴びた悪者の皮膚が溶けたり、そもそも主人公の警官が死ぬシーンとか、ロボットになってから夢になって思い出すシーンとか。本当にグロい。でも、そのグロさが気持ち良いリアリティを生んでいる。
8.『日曜美術館』歌川国芳(うたがわくによし)
身体で顔を表現したもの。1つの絵でこれほどまでに面白がれる番組って良いな。
金魚がカエルを連れて歩いてる絵とか。(笑)→確かに「ゆるキャラ」みたいな。
歌麿、北斎、写楽などで絵は出尽くしたような閉塞感。政治への不信、異常気象。→そんな時代に人々が手に取ったのは『水滸伝』→絵にする。(当時のヒーローもの)→人の出来ない生き方への憧れ。
絵画の世界にこれしか無いというものより書物として(複製美術として)持ち歩いた庶民の文化。
崇徳院(怨霊)の表情。
9.『バットマン・ビギンズ』
「怒りは原動力。しかし放っておくとそれに潰される」
「まだ見放さないのか?……もちろんです」
こんなことを考えた。バットマンはダークヒーローである。という考え方も出来るが、彼はあまりに太陽を信じすぎて影が見えなくなっているのではないか、と。カミュ『異邦人』も確か太陽がまぶしすぎたから人を殺したのだ。あの黒い色彩に惑わされて僕たちは太陽が黒いことを忘れているだけかも知れない。
元来女性は太陽であった、とすると太陽は聖なるものとなる。もしも月のような存在が女性の正義だとするなら太陽であるバットマンの本当の正義を直視出来ずに立ち去ることだろう。
いや、待て。闇の組織に拾われた時に主人公は闇こそ光だと感じたのだ。闇こそ光。余りに暗い画面と重々しい黒さが画面を支配しているが、主人公はそこに光を見たのだ。つまりダークヒーローのダークサイドは闇の光に満ちているのだ。
これは奇妙なことに『ロボコップ』と似たものを感じてしまう。死体を生かすという神に背く行為が大前提の正義は、やはり悪なのだ、と。
『バットマン・ビギンズ』で精神科医が言う。恐怖の対象は外側に存在するのだと。バットマンは恐怖の対象を内側にも広げた。自分自身の嫌悪すべき醜悪さに向き合うのだ。コウモリも両親を殺されたことも自分自身への嫌悪のきっかけに過ぎないだろう。そしてその嫌悪を広げるために旅に出るのだ。
バットマンの少年期の終わりは両親の死であった。街のためを思い街に尽くした両親が死んだのだ。正義の無力。何も出来なかったことでの自己嫌悪。両親が死ぬことは反抗期を意味する。両親の力から逃れるためにあがき続ける反抗期。そして遠心力が強まれば強まるほどに求心力として両親を求めてしまう。両親の遺した財産で悪に立ち向かうことになるのだ。
では彼の悪は影であるのか?……僕には太陽に思えた。真っ黒な太陽に。紫外線などがオゾン層を突き抜けて我々を焦がす。太陽は生命誕生に不可欠ながら生命を滅ぼすものでもある。やはり太陽は影をも消すのだ。影は優しさであり、犯罪でもあり、弱さだ。僕は影に愛される人間だと思う。太陽は、やがて去る。去るまでの間、惑星の裏側とか地中に入って待つのだ。緑色植物たちが太陽を賛美する間に菌類や隠花植物は太陽をそっと覗く程度におさえている。健気な影。バットマンに健気さは無い。むしろバットマンの彼女が健気な月なのだ。普通の正義とは、いかに月的なものであるのか。
しかし、いつしか太陽も月も真っ黒に染まるのだろう。真っ黒な光を待ち望む人々が歓声を上げる。重力を賛美するのと変わらぬ地球人たち。勧善懲悪とは違った『バットマン・ビギンズ』には深い闇を考えさせられて気持ち良い。
10.有吉の番組で的場浩司家を買う
別荘を見に行く番組のコーナー。美しく静かな時を過ごせそうな家を見ながら3DSでバンブラPで演奏してた。
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