音楽日記2016.7.31. | まことアート・夢日記

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まことアート・夢日記、こと徳村慎/とくまこのブログ日記。
夢日記、メタ認知、俳句モドキ、詩、小説、音楽日記、ドローイング、デジタルペイント、コラージュ、写真など。2012.1.6.にブログをはじめる。統合失調症はもう20年ぐらい通院している。

音楽日記2016.7.31.
徳村慎


1.星野源『SUN』

星野源のSUNを電気屋の電子ピアノで弾いている男の子が居た。インストにしてみると良い曲だと思った。

僕も弾いてみたいがジャジーな感じで適当に弾きたくなる。出来上がって、ジャズなのか?……と問われれば、どうなんだろう?……と答えるしかないものになった。時間にして17分チョイのピアノ曲になった。

デジタルシンセXP-10のPiano  2という音色だ。シールドでアンプのVOXmini3につないで鳴らす。OLYMPUSのPJ-35というボイスレコーダーに(ラインではなく)マイクで入力。

例えばドを右手のメロディで弾いた時にコードをドミソとかラドミとかファラドではなくソ♯、ド、ミ♭を押さえてみたりするのが気持ち良い。ハ長調のメロディなのに左手はハ長調から外れていたりする。もちろん普通のコードを弾く時もある。不協和音もある。

結果的にSUNの太陽の感じが消えて土砂降りの雨や強い風、昼から夜、街と森のようなカオスから最後に少し太陽の光が感じられるような物語になったように思う。星野源の歌詞が好きな人からは嫌われるようなアレンジだ。しかし、僕はこのアレンジを気に入っている。

僕にはあの男の子のように正確なピアノは弾けない。それでも、これが僕のSUNなのだ。悲しみも喜びも入った長大な物語のようなSUNだ。これが世界だ。僕らしいアレンジになったと喜んでいる。他人からすると音楽日記ではなく音楽実験日記かもしれない。


2.デジタルシンセとルーパー

デジタルシンセXP-10にDitto LOOPERをつなげて作った曲は50分38秒になった。ルーパーとはリアルタイムでの多重録音が可能だ。色んな音色に切り替えることでピアノ、ベース、ドラム、サックス、オーケストラ、シンセなどをやり続けるのは気持ちが良い。1人で全ての楽器をやりたいという欲望をかなえるならばデジタルシンセに限ると思う。長さとしても中々良かった。1曲だけで1つのアルバムが出来ているような感じだ。


3.ガジェット楽器+生楽器

YouTubeでジェットダイスケのガジェットオーケストラを聴いた辺りからガジェットだけで奏でるというのが僕の中での演奏方法の1つとなった。

そしてそれの発展形がガジェット楽器+生楽器である。いつもなら生楽器にも小さな楽器を選ぶのだが、今回は少し大きな楽器も入れてやってみた。

流れは以下。
木琴とボイスやヒューマンビートボックス
→フレームドラムと(カップアイスにBB弾などを入れた自作の)小型なんちゃってスネアドラムと鈴
→iPhone楽器アプリのドラムマシンDM1とmonotronDELAYとリコーダー
→手拍子とかすかに窓から聴こえる虫の声

これらを1発録りでOLYMPUSのボイスレコーダーPJ-35に録音。31分59秒の曲になった。アンビエントのように聞き流せる感じだが、厳密にはアンビエントとは違う。自分ではかなり気に入り何度もリピート(ヘビーローテーション)で聴いたりする。


4.HukyoPiaと名付けた音色。

音源YAMAHA   MU2000にはサンプリング機能がある。デジタルシンセ(キーボード)のRoland  XP-10のピアノの音色でド(C2)、ミ♭、ミ、ソ、シ、ド(C3)を1つのコードと捉えたものをジャーンと弾いてMU2000に録音する。そしてXP-10をMIDIケーブルでMU2000につないで弾いた。

すると録音時にはコードであったものが、音色として感じられる。ディストーションではないしオーバードライブでもないのだが、歪(ひず)んだピアノというか。鍵盤を1つ押した時点でコード(不協和音も含んだ複雑なコードだ)が鳴る。それを更にコードを弾くと面白いものになった。

つまり理論で話すとこうだ。
この音色でドミソを押さえると、ドがド、ミ♭、ミ、ソ、シ、ド。ミがミ、ソ、ソ♯、シ、レ♯、ミ。ソがソ、シ♭、シ、レ、ファ♯、ソ。これらが同時に鳴ることになる。そしてそれらを全部並べるとド、ミ♭、ミ、ソ、ソ♯、シ♭、シ、ド、レ、レ♯、ミ、ファ♯、ソ……となる気がする。(抜けてないだろうか?……笑)

普通ではトーンクラスターなどと呼ばれる不協和音になる。これがものすごく気持ち良い。

しかし、あくまでも濁(にご)ったピアノの音色としてとらえている。弾くと倍音成分のように感じられるからだろう。とにかくこんなピアノの音が好きなのだ。

こんなピアノの音を重ね続けてていくとおそらく、ラジオの周波数が合わないところのようなノイズになるのだと思う。トーンクラスターから発展していけばゴオオーというノイズになる。ノイズとノイズでない不協和音の間とは、噪音(そうおん)と楽音の間でもある。ノイズは自然の環境音の波や風の音にすごく似ている。自然の環境音と楽器の音の間でもあるのかもしれない。

前々からやっていることだが1周して同じことをやったりもする。


5.三線(さんしん)

映画を見ながらアドリブで三線を合わせて弾く。スウィングジャズのボーカルもののような曲だった。相対音感で聴いた感じでメジャースケールだろうか?……こんな普通のスケールの陽気なジャズ的な曲も、やはり良いと思った。複雑なスケールを用いたものが良いとは限らない。今考えるとコード進行はⅠ→Ⅳを繰り返して最後のキメがⅥ→Ⅰのように思える。三線のアドリブで映画に出て来た曲に合わせるのが楽しかった。陽気な曲は、部屋の模様替えに疲れた身体に心地良い。三線は太い弦から、4度上、4度上のチューニング。ギターではパーフェクト4thチューニングと呼ぶ。TVでもぼんやり眺めながら三線爪弾くのって良いね!



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