小説『惑星第546蜜柑』 | まことアート・夢日記

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まことアート・夢日記、こと徳村慎/とくまこのブログ日記。
夢日記、メタ認知、俳句モドキ、詩、小説、音楽日記、ドローイング、デジタルペイント、コラージュ、写真など。2012.1.6.にブログをはじめる。統合失調症はもう20年ぐらい通院している。



小説『惑星第546蜜柑』
徳村慎


巨大宇宙生命体ヤマネコルゲの歯牙から逃れた我々パンダ探検隊(2名で構成される)の宇宙船シャーぺシーンが、太陽光発電によるエネルギー回復のために降り立った惑星は第546蜜柑(みかん)だった。

カバ隊員がパンダ隊長に尋ねる。「ここは、どんな星なんですか?」

「ここ?……ここはね。ココアね。はい。ココア」とパンダ隊長はココアをいれた。

熱いココアをすすりながらカバ隊員が気付く。「あれは?……もしや文明?」

パンダ隊長は答える。「古代文明。ぶんめ~ぃ。ぶんめ~」

カバ「ヤギの鳴き真似はやめて下さい」

パンダ「やめてとめてやめてとめて。とめ~ないでぇ~♫」

カバ「舘ひろしの『泣かないで』っぽく歌わないで下さいよ、隊長」

パンダ「ヒロシです。カバヒポタに妹が居ないかどうか確認したとです」

カバ「男は獣だね」

パンダ「もののぉ~けぇたちぃ~だけぇ~」

カバ「いや、物の怪(け)ではなく獣です」

パンダ「けだものだもの」

カバ「果物だもの、みたいです」

パンダ「バナナっ。僕の下半身がっ。バナナっっ!」

カバ「下ネタは、やめて下さい」

パンダ「ミカンも2つ。スティーヴン・キングの小説にあったよね。『ゴールデンボール』」

カバ「いや、『ゴールデンボーイ』ですよ!……少年と元ナチスの話です」

パンダ「少年とナースの話か。病院ってシチュエーションがたまらん。じゅるる」

カバ「ヨダレは拭(ふ)いて下さい。看護婦ではないです。旧ドイツ軍のナチスドイツですよ」

パンダ「都々逸(どどいつ)だって?……君も古いねぇ。見掛けによらず」

カバ「違います。古いのは貴方(あなた)です」

パンダ「あのかーねーをぉ~鳴らすのは~」

カバ「歌わないで下さい」

パンダ「You wanna death . Could you sine?」

カバ「歌わないで下さいっぽく、訳の分からないデタラメな英語はやめて下さい」

パンダ「ラメ入りグロスぬりぬり。パクパク。アイライナーきゅっきゅっ。つけまパツパツ」

カバ「女子だったんッスか?」

パンダ「しかし、アレだね。ピラミッドが建っておるね」

カバ「話を戻しましたね。ええ。『神々の指紋』みたいな」

パンダ「神々のシーモンキーか。ハービーハンコックかね?」

カバ「グラハム・ハンコック『神々の指紋』です。ハービー・ハンコックはジャズピアニストですよ。因(ちな)みにシーモンキーはプランクトンみたいな奴じゃなかったかと」

パンダ「あっUFOが入って行く」

カバ「やはり宇宙人の基地だったんですね」

パンダ「ゆーふぉっ。ジャカジャ、ジャン、ジャン、ジャン。ジャカジャ、ジャン、ジャン、ジャン」

カバ「古い歌ですよね?……あっ。レーザービームを撃って来ました。逃げましょう」

パンダ「しぃ~せんのレーザービームでぇえッ」

ばしゅっ。パンダはレーザーに当たって黒焦げになる。

カバ「死んじゃ嫌だあァぁああああああああァっ!」

パンダ「ぱかっ。(左手で頭のフタを開ける)ピヨピヨ。(右手でヒヨコの真似をする)ぱかっ。(左手で頭のフタを閉じる)」

カバ「死んでないんですかッ?(大泣き)」

パンダ「良い感じにこんがり焼けたゼ。ほらサングラスの跡までくっきり」

カバ「あっ。サングラスを外すとシロクマになるのか!」

もう一度レーザービームがパンダに当たる。

パンダ「なんじゃこりゃぁあああああっっ」

カバ「太陽にほえろ、ですか?」

UFOが近づく。空に何かの文字を書いている。

パンダ「何か空に文字を書いておるな」

カバ「えっと……アレは……ロリ巨乳大好き♡……ですね(汗)」

パンダ「わしも好きじゃぁああああいッ!(大声で叫ぶ)」

UFOから宇宙人が降りて来る。

宇宙人「アナタもロリ巨乳好キカ?……アナタ良イ宇宙人ダヨ」

パンダ「もちろんです。世界の平和の半分はロリ巨乳、半分は優しさで出来ていますから」

カバ「バファリンみたいなっっ!」

宇宙人とパンダは握手をする。

宇宙人「惑星ソープに可愛イ子イッパイイルヨ」

パンダ「行きましょう。世界の平和のためにソープの国へ」

カバ「いや、惑星ソープでしょッ!……ってか、どっちでも良いか。俺も連れてってぇ~!」

UFOに連れられて宇宙船シャーペシーンは次なる目的地、惑星ソープへと旅立った。……と思ったら巨大宇宙生命体ヤマネコルゲに食べられたのだった。

(了)














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