朝日を見た。あなたが私の髪をなでて私もあなたの髪をなでた。まるで二人して光の中に浮かんでいるようだった。光は私たちを包んだ。これが夢じゃなきゃいいのに。そう思ったけど目覚めはおとずれる。目を開けてあなたの上であなたの顔に頬ずりをした。あなたは光を浴びていた。すごく美しかった。動かない身体であっても私はあなたを愛しているのだった。
(了)
あとがき
このあなたと私ではどちらが男でどちらが女なのか、もしくは同性なのか異性なのかも分からないように書きたいと思って書きました。あるいは、「あなた」は死んでいるのかもしれず、夢の中の思い出のようなものでしか「あなた」は生きていないらしいのです。
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