『お茶と雨』1お茶っ葉が沈んでいく。僕は何をしているんだろう?ただ昼のひと時を楽しみたいだけなのに。風に揺れる草を見て思う。雨だったらいいのに、と。雨は全てを隠してくれる。このちっぽけな建物も、何もかも。人の目力は強烈すぎて合わせたくない。僕を守ってくれる机や、自転車や、雨が欲しい。今日の曇り空も見えすぎる。明るすぎるように思えるのだ。iPhoneから送信