ちょっと空いてしまいましたが、5月後半からの神奈川県内探鳥記録です。楽しいはずの、、、です。ゴチャゴチャしてて、テキストばっかりで、長いです(^◇^;)
★★★
この時期、メインイベントはアカショウビンの飛来状況チェック、あわよくば撮影である。
2022年5月下旬には複数個体が滞在し、撮影にまで至ったのだが、2023年は6月頭に声一発のみ。繁殖してないと断言はできないものの、主には渡り途中の短期滞在だと考えられる。私が基本的に週末しか通えないのもあって、年によって当たり外れがあるのは重々承知だ。さあ、今年2024年はどうだろうo(^▽^)o
飛車落ちの憂き目T_T
5月11日の探鳥は前々回の記事で紹介した通り。アカショウビンの声を聞くことはなかった。そしてこの日の帰り道、不幸のメッセージは点灯した…
探鳥継続計画
5月18日。コストはかさむが、前夜からレンタカーを借りた。探鳥のゴールデンタイムは早朝であるうえ、複数ポイントを巡回するにはそうせざるを得ない。とにかく暗いうちに出発。
道中の電線にノスリ。11日にサシバを見た記憶が新しく、意識しているのだが今のところ再現はない。
クロツグミが活発に樹上でさえずっていたので、動画にしてみた。ちと音がデカいかも^^;
移動中はほかにトラツグミ、アオバトの声を聞くことができた。サンショウクイはやはりリュウキュウとタダサン(通じる?)とが混在しているようだが、相変わらず撮影チャンスに恵まれない。
サンコウチョウは既知7箇所のうち4箇所で確認。全体としては予想通り前週より数が増えていたうえ、2箇所では尾の長い雄どうしの争いを見た。
巣は探さねえよ〜(^┰゜)ベー
有力エリアをかなり時間かけてまわったが、この日アカショウビンの声を聞くことはなかった。彼らは朽ち木に巣穴を掘るほか、スズメバチの古巣を利用することもあるらしい。繁殖に至らないまでも品定めくらいはするようだ。以前『ダーウィンが来た』でも取り上げられた。写真の古巣は小さすぎるにしても、周辺にもっと大きいものがあるかもしれない。この近辺は気にしておくことにした。
経験、直感、どっちに賭けるか?
5月25日。この日も前夜からレンタカーを借りた。3年連続で声を聞いている最有力エリアに着いたのは5時。一昨年撮影したポイントへ向かう途中で、かすかな声をキャッチした、やっと!エンジンを切ってさらに耳をすましたが、声は遠ざかって消えた。しかし、今年もこのエリアにアカショウビンがやって来ていることは間違いない。
まずは一昨年の再現に期待をかけて、実績の林道を進む。しかし気配はまったくない。しばらく待つ?それも手だが、冷静に考えると先ほど聞こえた声は方角というか、谷が違った気もする。いったん引き返してクルマに戻り、先週目をつけた、蜂の巣のある谷へ向かった。
もちろん移動中も窓は全開、耳は全集中。しかし一度も声を聞くことはなく、6時過ぎにはその谷に着いた。ホオジロ、キビタキ、オオルリ、イカルなどを観察しつつ、徐々にあきらめモードに移行しスマホをいじり始めていた。次のクルマをどうしようかという事案もあるので(^^;;
なにゆえ、いま来る!?
7時ごろ、椅子がわりに腰掛けていた石段にカメラを置き、クルマに飲み物をとりに行ったそのときだった。突然、キョロロ、キョロロ…あれ?来た!声がだんだん大きくなってくる、つまり距離がどんどん近くなっている!!もしかして、あの蜂の巣のあたりじゃないか!?
カタカナの「ト」の字にたとえると、私はいま縦棒の底にいる。声は縦棒のてっぺんから。カメラと双眼鏡は横棒の端にある。落ち着け落ち着け。とりあえず気配を消し、ゆっくり分岐まで進もう。
分岐を少し超えて、まずは録音しようと思ったまさにそのときだった。赤い鳥はいきなり杉林の林道を横切り、沢沿いの崖に生えた広葉樹の高い横枝に止まった。私もそこで歩みを止めるしかない。肉眼だけど、目測の距離は20メートルくらいだったと思う。カメラを持ってさえいたら証拠にはなっただろう。英文法で言うところの仮定法過去完了。違ったらごめん。
結局アカショウビンはすぐに飛び去り、私の視界から消えてしまった。一瞬のチャンスを、一杯のお茶のために逃したのであった。あ、でも声は録れたので、よろしければお聴きください。オオルリの不機嫌な声と掛け合いのようになっています。
チャンスは一度きり
さて6時20分、この日もアカショウビンは鳴いた。方角は同じだったが声は遠かった。ただ、声はキョロロ、キョロロと短く刻むもので、別個体や複数個体という期待を抱かせるものだった。残念ながら前日のような接近はなく、8時過ぎに見切りをつけて別エリアへ移動した。そっから先、キョロロはおろかたいした発見もなく、午前中には行動を終えた。というのも、午後は次なる探鳥車を物色する約束があったからだ。
★★★
6月に複数箇所で声を聞いた年もあるし、粘るのも一手ではあるが、ほかにもやることがある。重点探索はひと段落置くことにする。
谷に響くアカショウビンの美声は、何度聴いてもイイ。ちなみに雄雌ともに鳴くらしいです。