1月6日朝、多摩丘陵。
いつものフィールドで、ハイタカが谷戸の上空を直進するところを見かけた。
雌成鳥だろう。このタイプは毎年見ている。過去同じ場所で撮った画像を比較してみた。
際立った特徴はないがよく似ている。同一個体にちがいない、とまでは言わないけど、その可能性がある、くらいは言っても許されるだろうか(^^;;
何を言ってるんだこのヒトは?と思った方のために。ハイタカは個体差が大きく、姿は千差万別なので、個体識別と性齢推定を楽しむことができるのです。
★★★
さて、ハイタカはその進路と時刻からして、水浴びに向かったのではないかと考えた。池へ向かってみたら…
めずらしく予想が当たった(o^^o)
はじめのうちは羽を動かさず、ゆっくりひたるだけの半身浴をしていた。
パシャパシャの場面は欲をかいて動画に撮ってみた。しかし一眼レフのライブビューで半手持ち撮影するのはやはり無理がある´д` ;
計10分あまり水につかり、ほとりの枝に上がった。ここからの乾燥とお手入れはさらに長時間に及んだ。速さと美しさを保つための、たゆまぬ努力だろうか。
30分以上は同じ枝に止まっていたと思う。通行人がわりと近くを通るのだが、あまり気にしていなかった。ハイタカは人が立ち入れない境界をわかっているようだった。
★★★
1月16日。
前回記事で紹介した眉なし雄成鳥との再会を期待して、そのとき止まったクヌギの高いところをチェックすると、この日もまた…
しかしお目当てとは違う別個体のようだ。
太眉に規則正しい橙褐色の横斑。このタイプにも見覚えがある。
2020年秋にほぼ同じポイントで撮影した個体。眉斑の形は同じで、尾羽の形模様も酷似している。さらに腹の羽毛のフサフサ感はかなり個性的。マントかボレロみたいな。同一個体を見ている可能性は高いと思う。
一昨年私はこの個体(あるいはこのタイプ)を「太眉の雄成鳥」と推定した。やはり止まり姿の体格的には雄なんだよなあ…今回は少し弱めて推定困難としておく。
というわけで、今シーズンMFに現れたハイタカの顔ぶれをひとまとめにしてみた。ぜひタップあるいはクリックして、大きくして見てね。
たとえばの話。体格に2(雄雌)、濃淡コントラストに2(成幼)、眉毛に3、胸模様に3、尾羽に3パターンがあってそれぞれ独立だと仮定すると、これら全部掛けて108の組み合わせができる。実際はもっとずっと多いはずだ。
それだけバリエーションがあるなかで、ほぼパーツの揃った個体に同じポイントで出会ったら、それはもう限りなく同一個体と考えていいのではないだろうか。
全部同じに見える?
うーん、よく言われます(笑)