2023年読書28冊目「ボクの妻と結婚してください」樋口卓治 | 穏やかに生き急げッ!

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映画・小説ネタはすべてネタバレですので見てない方は気をつけてくださいね。

2023年読書28冊目は樋口卓治著

「ボクの妻と結婚してください」

 

【超ざっくりストーリーは】

45歳の放送作家の三村はすい臓ガンで余命半年の診断を受けます。

大好きな妻に幸せなままで居てほしいから「妻の再婚相手を生きているうちに探そう!」

知り合いの結婚相談所で理想的な男性を見つけ説得します。妻も説得します。

翌春、妻の再婚が決まり三村は天国へ旅立ちます。

 

 

【感想は】

軽い文章で書いてあるので軽く読めますが、なかなかヘビーです。

 

「流星ワゴン」の奥さんは「明日は夫がこの世にいないかもしれない」とわかっていながらも、テレクラで知り合った見知らぬ男性に抱かれに行きます。

 

「流星ワゴン」は負の夫婦関係でしたが、「ボクの妻と結婚してください」は超ポジティブな夫婦関係です。

たしかに自分が今死んだら、奥さんには再婚して幸せな余生を過ごしてもらいたいです。

私は墓はいりませんし、骨も燃えるゴミの日に出して欲しいくらいです。

 

ウエストというものが消え失せても、白髪が混じり始めて老眼鏡が必須となった妻でも、余命宣告されて生きているうちに奥さんが再婚相手とデートするなんて嫌だなぁ・・・

サレオ気質じゃないんで。

 

三村は余命の残り少ない日のすべてをかけて奥さんの再婚相手を見つけ、その再婚相手とも意気投合します。

私も余命宣告されたら、1日も無駄にすることなくきちんと過ごしたいものです。

そして死んだら、やっぱり奥さんには再婚して幸せな余生を過ごしてもらいたいです。

本当の本音は自分でもわからんちんですが。

 

「流星ワゴン」「ボクの妻と結婚してください」は対極の夫婦関係を描いていますがどちらも本年の読書BEST3に入ります。

2作品とも映像化されているので是非見たいものです。

 

 

 

退 屈  し な い  度:★★★★☆
人 に  勧 め る  度:★★★☆☆
数年後に見返す度:★★★☆☆