2023年読書25冊目「流星ワゴン」重松清 | 穏やかに生き急げッ!

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映画・小説ネタはすべてネタバレですので見てない方は気をつけてくださいね。

2023年読書25冊目は重松清著

「流星ワゴン」

 

【超ざっくりストーリー】

奥さんから離婚を切り出され、中学生の息子は中学受験に失敗し引籠り&暴力、そして本人はリストラにあったことを家族に切り出せないまま「死んじゃってもいいかなぁ」と思っています。

そんな思いで駅のベンチに座っていると、ワインレッドのホンダオデッセイに乗った親子とドライブします。

その親子は5年前に交通事故で亡くなっています。

そんなドライブに病床で数日後に亡くなる仲違いしていた親父が38歳の姿で現れます。

そのドライブでは、過去の人生の岐路に連れて行ってくれて未来を変えられるような行動は出来ますが未来は変えられません。

 

【感想は】

ん~~~~っ。読んでいて胃と言うか下腹部が重くなるように心が締め付けられました。

しかし、今年一番の当りの本です!


最初はファンタジーものかと油断して読んでいましたがなかなか重い内容です。サラッと書いてありますが。


 

 

奥さんがテレクラで知り合った見も知らぬ複数の男と抱かれていたことを過去に戻り知ります。

過去に戻った主人公は、明日、奥さんが湯島天神で息子の御守を貰って来る事を知っています。

 

「明日、俺も一緒に湯島天神に行ってもいいか?」

「話していないのになんで湯島天神に行くことを知っているの?」

「全部知っているんだ。男と会うついでに湯島天神に行くのか、御守を貰うついでに男と会うのかは知らないが、その男と会う前でも会った後でもいいから一緒に行かないか?」

 

奥さんは「主人じゃない誰かに抱かれたい依存症」です。

奥さんは昼間の見知らぬ男と逢瀬をする自分と、夜は妻・母を演じる自分とのギャップに耐えられなくなり離婚を切り出します。

 

自分の好きな人が、ほかの男に抱かれに行くのを見送る気持ち。

なんの気持ちもない相手と逢瀬を重ねたあとの好きな人に対する罪悪感。

 

電車で読んでいて、もう、胸が締め付けれれて下腹部がズンと重くなる場面です。

 

 

 

2015年にTBSドラマで放映さてえいますが残念ながら未鑑賞です。

主人公と主人公の父親(38歳)はイメージにピッタリです。

 

DVDボックス全6枚組を買うか、HuluU-NEXTに加入するか悩みます。

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退 屈  し な い  度:★★★★★
人 に  勧 め る  度:★★★★★
数年後に見返す度:★★★★☆