WindowsのPro以上のグレードでは、Hyper-Vという仮想環境が使えます。

残念ながら Home ではHyper-Vは使えませんが、他の仮想環境ソフトウェアを使用すれば利用できるし、無料のものもあります。

Oracle VM VirtualBox とか VMware Workstation Player が、私の知っているWindows上の無料仮想化ソフト。

 

この仮想環境とは何かというと、コンピューターの中に別のコンピューターを追加で作ってしまうという事。

これだと、知らない人にはピンとこないでしょうね。

通常のパソコンを、1戸建ての家と例えます。

この家にはトイレ、キッチン共についています。

 

仮想環境とは、

「家の一室をワンルームマンションとして使えるように、キッチンやトイレを追加し、その中だけで生活を賄える状態にする。」

ようなものです。

母屋が大きければ、多くの居住空間を作ることも出来るし、ワンルームどころか1LDKも作れるでしょう。

 

「WindowsだけじゃなくLinuxも使いたい!」

とか

「チョット怪しげなソフトを動かしたいけど、PC壊れたら嫌だなぁ」

なんて人は、仮想環境の利用を考えてみると良いと思います。

後者は、もっと簡単な「サンドボックス」で良いと思うけど。

 

仮想環境はWindowsじゃなくても作れるし、Hyper-V以外の仮想環境も色々あります。

細かい仕様は仮想環境のシステムによって差がありますが、大まかにできることはどれも一緒。

ただ、仮想環境は1つのコンピューター上で2台、3台分のコンピューターの処理をするので、元になるコンピューター(仮想化ホスト)の性能は

・CPUは4コア8スレッド以上

・RAMは32GB以上(16GB以上あれば十分使える気もするけど、使う人次第です)

・HDDやSSDは作る仮想環境に耐えうる容量

が必要と考えています。(この辺は、経験者の匙加減次第なので、鵜呑みにしてもいけないし、他の意見があっても当然です。)

 

ディスプレイやキーボード、マウスは必要ありません。

仮想環境の画面は、一つのアプリケーションのようにウィンドウで操作できるので、仮想化ホストのディスプレイ、キーボード、マウスをそのまま使用できます。(知っている限りの仮想環境は全部そんな感じ)

 

ここまではPCの性能がそこそこあれば、追加費用なしで作れる。

そんな話ですが、仮想環境にも別途OS(WindowsとかLinuxとか・・・MacOSはライセンス上Appleのコンピューターにしかインストールできなかったはず)が必要になります。

一次的な利用であれば、Windowsも評価利用が許されているし、Linuxなら無料のディストリビューションも多数あります。

ディストリビューションとは何なのか、細かいことはさておきUbuntuとかOpenSUSEとかCentOS Stream等、まだほかにも多数あります。

Windowsを継続的に使用したいのであれば正式にライセンスを購入することをお勧めします。

仮想環境の中でさらに仮想環境を構築することも出来ますが、普通はそんな必要がないのでHomeエディションで問題ない気がします。

私は先々どう使うかわからないので、WindowsXP以降自宅でもPro(Professional)エディションを使っています。(当時は何となく、職場と一緒じゃないとって思いだけ)


ちなみに、Hyper-Vを動かしている自宅PCのスペックは以下の通り

・OS:Windows10

 CPU:Corei7 4770(4C8T)

 RAM:20GB(2G*2+8G*2)

 ストレージ:SATA SSD、SATA HDD

・OS:Windows11

 CPU:Corei7 12700(12C20T)

 RAM:64GB(32G*2)

 ストレージ:NVMe SSD、SATA HDD

Windows10機は仮想マシン動かすとメモリーがカツカツだったのもあり、先日Windows11機を購入

なぜ13世代CPUを待たなかったのか。

待たなかったのではなく、割り切ったから。(円安も進んでるし)

13世代のi5だったら、もっと性能も良かったのでしょうが、

・消費電力が高い

ってのが感想でした。

CPU単体の性能・価格を確認してみたところ、Corei7 12700性能とCorei5 13600差相応の価格差と判断。

13世代の購入は検討しましたが割高だったし、販売開始直後はゲーミング用としてグラボセットでしか買えない状況だった(自分には不要)ので浪漫ではなく現実を見ました。

CPUの使用率が10%を超えたことが、ベンチマーク以外でほとんどありません。

12世代Corei5でも良かったんじゃないか(Corei3でも!?)と思うくらい。

でも、使ってみなきゃどのくらいか判らないんですよね。

 

新しいCorei7触ってから考えると、12世代Corei3は事務作業中心で考えたらマジ優秀だと思う。

Corei7 4770と同じ4C8T

でも、基本性能が段違い。(シングルコア性能は同世代はそれほど変わらなさそうだし)

Corei5以上はゲームやマルチメディア用なんだなーってつくづく感じました。

20スレッドが8スレッドに下がったところで、CPU使用率が10%から50%に上がるとは思えないし。

普通のSE作業では、概ねオーバースペックに感じるくらい。

 

RAMは32GBだと仮想マシン2台同時に動かすとキツそうだったので、それ以上と考えたらこうなりました。

安めのBTOだと、最近はメモリースロット2本しかないの多いんですね。

あとから増設って選択が無かったので、最低容量(16GB)で購入しAmazonで64GBを購入しました。

BTOで64GBにすると4万、最低容量で64GB購入だと、2万強で64GB+予備の16GB。

これをSSDやHDDでやると再インストールの手間とか面倒だけど、メモリーは差し替えるだけで済む。

HDD追加も、チョットは割高になったけどSATAケーブルの費用も考えたら、気になる価格差じゃなかったのでBTOに含めた。

何故メモリーだけ割高なんだよ!って・・・まぁ良いんだけど。

 

仮想環境を使う事を考える人は、メモリーはケチらない方が良いです。(遊びならどうでもいい)

そもそも、最近はブラウザがクソほどメモリを消費します。

BTOで最低16GBでしたが、妥当だと思います。