長谷川町子記念館 | こうのの日々

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漫画家こうの史代です。
夫とキエリボウシインコのTさんと、福知山市で暮らしています。

こんにちは!
こうの史代です。

昨晩は大変な豪雨で、気が気ではありませんでした。

あなたもご無事だといいです。


さて。

ねえねえ、ここ、どーこだ!?


桜新町駅前です。
ちょっと前の話でごめんなさい。
先月13日(火)、わたしは東京におりました。
前日までの雨はやんで、蒸し暑い朝でした。

ここから細い商店街に入って数分歩きます。

長谷川町子美術館が見えてきましたよ。
こちらは、長谷川町子さんが生前、市民が気軽に美術に親しめるように、との願いを込めて設立した小さな美術館です。
1階は売店と喫茶店です。
展示室には今は、近現代の日本の四季の風景画と工芸作品が展示されています。
自分の将来さえ不安でいっぱい、自分の原稿さえ保管が面倒で気が重いのに、若い美術家を支えたり、その作品をきちんと保管、展示して、なんと立派な志だろう、と頭が下がります。
長谷川町子さんが亡くなった後の収蔵作品もあったので、その魂は今も生き続けているのだなあと感じました。

そして。
道路を挟んでお向かいが!
長谷川町子記念館です!

こちらは長谷川作品が心ゆくまで堪能できます。


なんと! 

1階はほとんど撮影可。

どうよ。
これ見ながら読むと、
面白さ倍増じゃないですか!?

こちらのお茶の間は見学のみですが、
この塀は、落書きしてもいいのです。
スチロール製のチョークを使って描くと、3分ほどで自動的に消滅します。
ええ。
大急ぎで描きましたとも!

2階では、企画展「町子の動物ワールド」が7/23まで開催中です。

こちらには原画がたっぷりありました。

この人の絵はただでさえ細かいのに、驚くことに、ほぼ原寸かと思うくらい小さな原稿でした。

漫画の原稿だけでなく、誰にも見せずこっそり描いていたという長谷川町子さんの水彩や油彩画もありました。


ところで。

つねづねわたしは長谷川作品にはある疑問を持っていました。

あなたもお思いではないだろうか。

これな。
ひねりも何もなく、ただひたすら手間がかけられていました…。
わたしが考えたくもなかったから疑問に思ったところで思考停止していただけでした…。
頭が下がりすぎて地面にめり込むところでした。

ではまたね!