こんにちは! こうの史代です。
ボウシインコのTさんと人間の夫と、丹波地方の片隅で暮らす54歳の漫画家です。
さて、丹波といえば、栗が有名です。
先日、ちょっと山沿いを散歩していたら、道端に小さめのイガ栗がたくさん落ちていました。
栗というものは、確かにイガはトゲトゲで危険ですが、そのイガが割れてこぼれている実は丸々ふとってつやつやで、なぜ誰も手を出さないのだ…? 何かの罠か!? と疑ってしまうくらい無防備なんですな。
実際、去年まではわたしは素通りしておりました。
でも、もうこちらにやって来て6年。
野生の栗も、少しずつ見慣れてきました。
というわけで、拾って帰りました。
これは「柴栗しばぐり」だそうです。
水に浸けて虫がいないことを確認して、包丁でひとつひとつ切れ目を入れました。
そして。
ベランダに持ってきて…。
再び、あのお方にご登場いただきましょう。
そう。
太陽熱調理器「エコ作」さん(寺田鉄工所)です!!
これは電気も火も使わず、太陽光だけで加熱調理ができるという文明の利器です。
開いたところしか撮っていませんが、たためば場所をとりません。
ふだんから、晴れた日はこれでお湯を沸かしたり、芋を焼いたりしています。
詳しくは去年のこちらをご覧くださいね。
秋晴れの空の下、2、3時間置いて、美味しく焼き上がりました。
もっと短時間でもよかったかも知れません。
柴栗は、栽培種に比べたら、ほんの少しあっさりめの素朴な味わいでした。
しかし、小さくて、きれいな食べ方は我々人類には出来ませんでした。
Tさんは本当に上手で、写真を撮ろうとした時には、もう殻だけきれいに残してぺろりと平らげていました。
はい。得意げなお顔をどうぞ。
ではまたね!