4月の新装版 | こうのの日々

こうのの日々

漫画家こうの史代です。
夫とキエリボウシインコのTさんと、福知山市で暮らしています。

こんにちは! こうの史代です。

 

いよいよ4月20日から、新装版がコアミックスから発売になります。

7月まで毎月20日に、2冊ずつ出て、合計8冊になります。

帯に付いている応募券を4冊ぶん送っていただくと、小冊子「ナルカワの日々」をもれなくプレゼントさせていただきます。

 

描きおろしはどの本にもたぶん無いのですが、その代わり、これまで未収録だった作品をいくつか収める予定です。

大きさもこれまでのA5版から、ひとまわり小さいB6版になりました。

下がこれまでの単行本、上が新装版です。

あなたの本棚でなるべくおじゃまにならないようにしてもらいました。

 

4月20日は、

「夕凪の街 桜の国」

「街角花だより」です。

 

「夕凪の街 桜の国」の目次はこちら。

左半分が新しく収録される部分です。

「夕凪と桜の日々」は、文庫版の時に書き足したものです。最初の出版の時は時間がなくて書けなかった「桜の国」のあとがきみたいなものです。

「広島紀行」は、実写映画のDVDの初回特典に描き下ろしたものです。簡単なスケッチと文章です。広島の風景だけでなく、ちょうど「この世界の片隅に」の取材も進めていて、呉線の列車内や呉のメロンパンも描いたりしています。

「Y先生の事」は、PR誌「春秋」(春秋社)に寄稿した文章です。小学校時代の担任の先生の思い出を書いています。

「風の中の夢」は、雑誌「ダヴィンチ」に描いたカラー2頁の漫画です。この作品だけ、原爆と全く関係ありません。

この本には、あと、新装版用に描き下ろしたヒジヤマさんの絵葉書が付きます。

 

「街角花だより」の目次はこちら。

こちらの新たな収録作は、いずれも漫画です。

「長い友」3頁と「けんか」4頁は、初出は「jouleすてきな主婦たち」の増刊号。のちに「長い道」の連載へと繋がりました。

「七人の神様」3頁と「のの」26頁は、初出は自費出版です。「のの」の方は、ちばてつや賞佳作受賞作です。

ということは、デビュー前の作品かな? とお思いのあなた。

いや、それが…デビュー後にも投稿していたのです。長い作品は載せてもらう場がなかったものでね。

なので、前の単行本と同じく、ほぼ(「七人の神様」以外)新しい順に収録しています。

 

 

軽くて柔らかな手触りの本になっていて、嬉しいです。

値段もわりと安くしていただけて、嬉しいです。

本屋さんにお出かけの時には、見つけていただけると嬉しいです。