銀河テレビ小説「まんが道」 | こうのの日々

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漫画家こうの史代です。
夫とキエリボウシインコのTさんと、福知山市で暮らしています。

こんにちは! こうの史代です。

 

どういうわけかログインできなかったけど、どういうわけかできるようになったぜ!

 

一昨日の「山田啓二のローカルフィット」を聴いてくださったあなた、どうもありがとうございます!

出演者の河島あみるちゃんが河島英五さんの娘ということもあって、大好きだった「銀河テレビ小説」のドラマ「まんが道」の話題がちょっと出た時は、つい興奮してしまいました。

河島英五さんはテラさん(寺田ヒロオ)の役でした。

父はふだんは役者はやらないのだけど、漫画家に憧れていたからこの役を受けたんですよ、とあみるちゃんは話してくれました。

 

このドラマの終盤(多分)で、テラさんが

「もし漫画を禁じられる世界になったらどうする? おれは地の底に潜っても描き続けるぞ」

と仲間たちに語る場面がありました。

これを見ていたわたしは、まだ20歳前の、ようやく漫画家を志し始めた頃で、原作にはないこの場面がちょっと唐突に思えたものでした。

しかし、それから十数年経って、原爆や戦災について描くことになった時、このテラさんのセリフは、平和でない世の中、言論を取り締まられる世界をくぐり抜けてきた人の、血の通った言葉だったのだ、と気づきました。

この言葉に血が通っていたから、心に残り続けていたのだと思いました。

 

自由な表現のできない世界は、今もすぐそばに有ることを、つねに意識しようと思いました。

恵まれた世界にいるのだから、血の通った言葉、血の通った絵を、紡いでゆこうと思いました。

と誓った矢先に、緊張感皆無のTさんの絵を載せたりしてね…。

 

ではまたね!