年末年始の広島 その4 | こうのの日々

こうのの日々

漫画家こうの史代です。
夫とキエリボウシインコのTさんと、福知山市で暮らしています。

こんにちは! こうの史代です。

 

<前回までのあらすじ>

2021年の年の暮れに、こうのは夫と広島にやって来た。2022年の年明けは呉で迎えた。

 

うむ。

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と上に出ているんだから、最初からこんな感じで…いや、あらすじ自体べつに無くてよかった気がするな。

 

というわけで、2022年の元日です。

昨日歩き回ったので、朝は散歩もせず、テレビでのんびり雅楽を見ました。

その後、「テレビ体操」の皆さんが勢ぞろいで出てきて、いきなり本気出して新体操を始めたので目を丸くしたりしました。

 

宿の朝ごはんは、お正月なので黒豆やかまぼこがありました。

おみそ汁に焼き餅が1つ入っていて、さりげなくお雑煮になっていました。

ここの食事はいつも仰々しくなくて安らぎますが、何より、食堂からの景色が素晴らしいのです。

写真も撮ったけど、ちょっとまだ暗かったので、部屋に戻って

はい。

ビューポートくれの客室(山側)からの、元日の朝の風景です!

中央の山が、灰が峰はいがみね です。

 

そして、8時半頃の普通列車で広島に向かいました。

普段は「呉線は遅いなー…」などとちょっとイラついたりもするのですが、夫は車窓の古びた工場や瀬戸内海にいちいち珍しげに見入っていて、普通列車もいいものだなあ、という気分になってきました。

 

広島駅では10時過ぎの新幹線に乗る予定です。

わたし達は、駅から歩いて数分の、京橋川のほとりの橋本町厳島神社にお参りすることにしました。

昨日、宮島で無理に厳島神社にお参りしなかったのは、ここにちいさな厳島神社があると知っていたからでした。

 

初めて来たのは去年でした。

たまたま通りかかっただけでしたが、ちいさな祠の中に女の神主さん(?)がいらっしゃって、お祓いをしてくれました。

 

今回も、その方がいらっしゃって、お祓いをしてくれました。

実を言うと、わたしは実家の家族は勿論好きなんですが…幼い時から河野家の養子になることが決まっていたせいなのか、ずっと前からほんの少し、妙な居心地の悪さがあるのです。まあ、誰でも多かれ少なかれ、そんなもんなんだろうけどね。

この時も、夫とのんびり過ごして和らいではいたものの、ほんのちょっとモヤモヤしていました。

不思議なことに、お祓いで、それがすーっと抜けてゆくのを感じました。

そして神主さんは、紅白のお餅とお神酒をくれました。

 

ええ。

おみくじも引いてみましたよ。

おみくじのことは、また改めて今度書こうかな。

 

それから新幹線に乗って、新神戸で降りて、三宮のバスターミナルまで歩きました。

家が近づくにつれ、不安が高まります。

というのも、日本海側は大雪と報じられていたからです!

無事に帰れるのだろうか。

お留守番のTさんは無事だろうか。

とはいっても、こんなに晴れて穏やかな元日なのに…大雪って、本当なのかな?

 

バスは予定通り、正午過ぎに出発して、ひと安心です。

途中、関所みたいなのがあって、冬用タイヤの点検をされました。

そして

どこじゃこの雪国は!?

というわけで、無事帰ってきましたよ福知山に!!

 

ちなみにTさんは、我々が部屋に駆け込むと

「急に入ってくんなびっくりすんだろ!」

と言わんばかりの切れ顔でお出迎えでした。

 

ともかく無事でよかったです。

 

2回くらいで済ませようと思っていたのに、つい長くなってしまいました。

お付き合いくださってありがとうね。またね!