光秀自販機 | こうのの日々

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漫画家こうの史代です。
夫とキエリボウシインコのTさんと、福知山市で暮らしています。

こんにちは! こうの史代です。

 

さあ。

そろそろ説明させていただきましょう。

発売まで、あと12日となりました。

「百一」こうの史代 日本文芸社 1430円 12月17日発売です!

 

これは、週刊誌「漫画ゴラク」の裏表紙に去年の春まで2年間連載していた作品です。

総天然色なので、ちょっと高くて申し訳ないです。

これはストーリー漫画ではなくて、…イラスト集でもないな、ひとコマ漫画集…というのもちょっと違うかな?

かるた勝負で1枚でも多くフダを取るための 実用書 です。

百人一首の5 7 5 7 7 の 5 7 をつなげた12文字を、無理やり1枚の絵にする、という、ものすごく馬鹿馬鹿しい連作なのです。

100回続けさせてもらえたのは本当に奇跡としか言いようがありません。

でも、右ページには元歌と簡単な意訳も載せておきましたので、あなたの意志さえしっかりしていれば和歌の世界に浸ることもできますよ!

これで百人一首と仲良くなって、かるたに強いお正月を迎えてもらえると嬉しいです。

 

ちなみにここ数日あげている↑この絵は、単行本用の描きおろしです。探してみてね。もしかしたら電子書籍だと無いかも…。

 

昨日、明智光秀のことを書いたので、これも載せておこう。

 

福知山には、3年ほど前からこんなイケメン光秀の自販機があります。

人気が出て徐々に増殖し、今は駅前の観光案内所やお城など、名所に設置されています。

これは光秀が祀られている「御霊ごりょう神社」(ここです! わたしが同じおみくじばかり引かされているのは)の前の公園のもの。

この自販機、お金を入れると光秀さんが話しかけてくれます。

飲み物が出てきたら、ちょびっとだけ福知山音頭も歌ってくれます。

お金が足りないのにボタンを押すと、忌々しげに叫んでくれます。しかも、この叫ぶ言葉が自販機ごとに違う…という謎の芸の細かさです。

イケメンの上にサービス満点で、ぐうの音も出ません。

でもこのお方よりは、わたしの方が似ているかな…と思います。