記憶の中の木を訪ねて | こうのの日々

こうのの日々

漫画家こうの史代です。
夫とキエリボウシインコのTさんと、福知山市で暮らしています。

こんにちは! こうの史代です。

 

<これまでのあらすじ>

母の七回忌のため、8か月振りに故郷の広島に帰って来たこうの。

ちょっとした空き時間につい二葉山ふたばやまを登ってしまい、汗だくに。

法事を済ませ、その翌日の夜明け前、

行者山ぎょうじゃやまに生えていたある木のことを思い出し、ちょっとした空き時間に会いに行ってみようかな? と思い立ったのであった。

 

    ※            ※

 

自意識というものは、意外に厄介なものです。

わたしは山ガールではありません。山マダムでも山んばでもありません。

だから、ちょっとした空き時間に「登山」、という行動パターンには抵抗がありました。

昨日はたまたま、神社にお参りしようとしたら結果的に登山になっただけのことでした。

だから、神社にお参りするついでに、この木に会いに行こう! と考えました。

こうして書き記してみると、この自意識が、いかに回りくどく作用しているかがわかりますね。

 

さてこの行者山。

わたしにとっては幼いころから親しみがあり、人生の節目に何度もお参りしている、「三輪みわ明神」があります。

で確か、数年前に訪れた時…、この三輪明神に向かう途中にある案内図に「大光寺」という大きな寺院と、そのそばに「樹齢400年の大くすのき」という記述があった…ような気がするのです。

で、その時は、「これ、あの木かな? でもここからは遠いな!」と思った…気がするのです。

また、行者山のふもとには、まだ行ったことのない「草津くさつ八幡宮」もあるようです。

この草津八幡宮にお参りすれば、近いのだろうか。

というわけで、さっそく広電の草津電停へ向かいました。

小川にカモがいっぱいいました。

電停から徒歩5分。階段を登ると草津八幡宮です。

が、すみません! 神社の写真は間違って消してしまった!!

拝殿付近からの景色です!

また来たい神社では、お願い事をします。

お礼参りにまた来る口実ができるからです。

「みんなが笑顔になってくれる作品を、ずーーーーーっと描いてゆけますように」とお願いしました。

 

神社からは山への道はなかったので、いったん降りました。

そして、その辺をぶらぶら歩いてみました。

なんだか心安らぐ雰囲気の可愛い神社があったので、ここもお参りしました。

鷺森さぎもり神社」です。

すみません、わたしの携帯電話はレンズに傷があってぼやけてしまうのですが、神社は逆光のせいか、特にそうなりやすいですね。

「みんなが幸せな気持ちになってくれる作品を、ずーーーーーっと描いてゆけますように」とお願いしました。

 

この後、「大光寺」への案内板を見つけ、これに従って行者山を登りました。

登ると、ほぼ頂上? と思われる開けた場所に、広大な霊園と、巨大な寺院「大光寺」がありました。

まさにあの世のような異世界感です。

なのに…ごめんなさい!! お寺の写真間違って消してしまった!!

この大光寺は、わたしが小2の頃にはまだありませんでした。

前に三輪明神の近くで見た案内板では、あの木は、今は大光寺の敷地内にあるようにも見えた…ような気がする…。

大光寺からは、山道に入る散策道が作ってありました。

行ってみました。

そして…

 

 

見つけられませんでした!!!

 

 

ぬうう…もう少し時間があれば!

大慌てで下山して、電停に向かいました。古江電停のすぐそばだったので、ひと駅ぶん歩いたことになります。

そして、昨日以上に汗びっしょりになって、広電に乗り込みました。

神社に行こうと思わなければ、まっすぐ登ってあの木を見つけられたんじゃないだろうか。

いや逆に今回は、あの木がご縁を結んでくれて、知らない神社にお参りできたことこそが、幸運だったんじゃないかなあ。

 

あなたは多分、ここまでの流れで「その大きな木の神々しい写真が見られるんだろうな…」と思われたことでしょう。

雑誌のエッセイや漫画ならそうなる(というか、見つからなかったら作品として発表はしないからね)んですが、これ、ブログだからね。

長々お付き合いいただいたのに、ごめんよ!!

しかし、だらだら続けられるのもブログの良いところ。

またいつか挑戦するので待っていてね!