記憶の中の木 | こうのの日々

こうのの日々

漫画家こうの史代です。
夫とキエリボウシインコのTさんと、福知山市で暮らしています。

オッス!

おら、こうの史代!

広島市出身、京都府福知山市在住の漫画描きだ!

同い年の夫と、大型インコのTさんと一緒に暮らす、53歳。さる年、てんびん座、B型だよ!

 

<これまでのあらすじ>

寝ぼけまなこのTさんに留守番を頼んで、夫を連れて広島へと帰ってきたこうの。

待ち合わせまでのちょっとした空き時間に、なぜか二葉山を登ってしまい、汗びっしょりに。

 

       ※             ※

 

その後、姉夫妻の車に乗せてもらって、父の友人のお寺へ行きました。

亡き母の七回忌法要のためです。

可愛い姪っ子たちの背がやたら伸びていたことと、知人から預かっている小型犬がいたこと以外は、家族は特に変わりありませんでした。

七回忌ともなると、もう寂しい雰囲気もありません。

ただでさえうちの家族は賑やかで、深刻なのが苦手なのです。

 

家族はその後、「どんぐり村」に合宿に出かけ、

夫とわたしは広島駅に戻って来ました。

夫は翌日も仕事なので、ここでお別れ。

わたしは翌朝に人と会う予定があるので、駅のそばに宿をとりました。

 

で、朝。

6時前に目が覚めて、ふと思いました。

実は、先日、恩師の久保田辰男先生の被爆樹木のスケッチ画を見て以来、わたしはずっと、記憶の中のある樹木のことが気になっていました。

あれは多分小学2年生の時でした。

遠足で行った行者山(広島市西区)で、それはそれは大きな木(多分クスノキ)を見たのです。

それほど高くはないのですが、とにかく太くて、しめ縄が張ってありました。

そこだけ日が差していて、子どもの目にも明らかに神々しかったのです。

こんな感じの記憶なんだよ。

 

行者山は、実家からそう遠くないのですが、以来その木を一度も見に行ったことはありませんでした。

小2の目だから大きく見えたけど、実際はそう大きな木でもないのでしょう。

小2の遠足だから大した山でもないし、最寄りの電停からならもっとラクに行けるのでしょう。

 

……

今日の約束は10時半です。

……

…これ、

10時半までにちょっと行ってみようかな?

 

むむ、思いがけず長くなったので、続きはまた明日ね…。

引っ張ってごめんなさい!