ヤブツルアズキ | こうのの日々

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漫画家こうの史代です。
夫とキエリボウシインコのTさんと、福知山市で暮らしています。

こんにちは! こうの史代です。

ゆうべからの雨でいっきに秋が深まった気がします。

 

さて。

朝、一時の晴れ間に、我が家のちいさな庭でこれを摘んできましたよ。

ねえねえ。

これ、知っとるう?

「ん、アズキかな? しかしこいつ、ずいぶん手でかいな」

とお思いのあなた。

 

              惜しい!!!

 

はい、手はまあ、でかい方ではありますが…、

アズキではなく、ヤブツルアズキ(マメ科)のタネです!

ヤブツルアズキは、アズキの原種といわれる雑草です。

アズキより小粒で黒いです。

そして、アズキとそっくりの味わいです!

昨年はおしるこを作ってみましたよ。

色は墨色で心配になりますが、つぶつぶの口当たりが楽しかったです。

 

引っ越してきた年、土だけだった庭に自生したのを、毎年タネを取って育てています。

つる性でぐいぐい伸びて、葉の色も深い緑で美しく、花も雑草にしては大きくて可愛らしいので、存在感があるのか、

よく人に「あれは何ていう花?」と聞かれます。

雑草として扱うのは、あまりにももったいない植物だと思います。

 

しかし、こぼれダネで節操なくあちこちに生えるようになってしまって、ほかの植物に絡みついては邪魔をするようになってきました…。

来年こそは、ちゃんと計画を立てて植える場所を決めたいな。

毎年、緑のカーテンにしようと頑張ってみるのですが、日当たりが良すぎるのは苦手みたいで、すぐ枯れてしまいます。

 

我が家にも生えましたが、由良川の川べりにも生えているのを見かけます。

「わたしもほしい!」

というあなたは、川べりを散策してみると、今ならタネが見つけられるかもしれませんよ。

1年草なので、引っこ抜かず、必ずタネから育てるんだぞ。

さやは触るとはじけてタネが飛び散ってしまうから、必ず袋や容器に入れて持ち帰るんだぞ!