こんにちは! こうの史代です。
大きな地震があったようですね!?
あなたもご無事だといいですが…。
さて、昨日の続きを書かせてくださいね。
その日は、京都に1泊しました。
お数珠が新しくなると、お参りに行きたくなるものです。
夜が明けると、さっそくこのお数珠を持って、西本願寺までお散歩しました。
わたしの生まれ育った広島は浄土真宗が盛んで、信者は「安芸門徒」と呼ばれます。我が家もずっと安芸門徒でした。
とはいっても、浄土真宗は縛りがほとんどないので、ゆるーいものです。
西本願寺では6時から読経があるようで、20人ほどが本堂に集まって、点々と座っています。
たまたま知っているお経だったので、わたしも一緒に唱えてみました。
終えた頃、すぐ背後にお坊さんが立っていらっしゃるようだったので、振り向いてみたら…
おや?
誰も立ってないぞ!?
しかし、振り向いたおかげで人数が増えていたことに気づきました。
次のお経になった時、後の人に場所を譲ることにして、本堂を後にしました。
確かに誰かがいる気配があったのに…しかし、「気配」ってなんだろうな。
見てもいないのに「お坊さん」と思ったのはなぜだろうな。
とりあえず、守護霊ってことにしとこうかね。
それとも、きれいなお数珠を見に来てくれたご先祖かな?
宿に戻ろうと、門の前の道を歩いていると、北の端の「太鼓楼」の前に立っている男性が見えました。
立札でも読んでいるのかなと思ったけど、何もない塀に向かって、全く身動きもせず、ただ立っているのでした。
結局、視界に入る5分以上は、そのままでした。
立っているはずの場所には居なくて、立ってなくてもいい場所には居る…。
よく分からんがとりあえず、時空がちょっとずれていたんだな、と思うことにしよう。
10時半くらいまで時間があるので、朝食をいただいて宿を出て、
次は「蓮華王院 三十三間堂」にお参りすることにしました。
中学の修学旅行で行って以来、ここは大好きな場所です。
先日、旧友とメールをやり取りしていた時に、たまたま三十三間堂のことを話したので、お守りでも買って送ろうかな、と思いました。
千体千手観音も圧巻ですが、ここの二十八部衆がまた個性的で、生き生きしていて、楽しくなるのです。
眺めながら長い通路を歩いていると、龍を肩に載せてちょっと困ったようなお顔の「難陀龍王 なんだりゅうおう像」があって、
「まるでTさんを肩に載せた夫のようだな…」
(注:Tさん とは我が家の大型インコである。600g近い重量である。わたしは噛みつかれるので肩に載せたことはない)
と思いました。
「そういえば、わたしもいつまでも夫だけに任せていてはいかんな。Tさんともっと仲良くならなきゃなあ…」
とそこで考えながら、ゆっくり歩いていると、
こんな「薩遮摩和羅 さしゃまわら像」に出くわして、ちょっと和みました。
はい、それならわたしにも出来ます。まあのんびり行きます。
「よくこんな仏像の名前覚えられるね…」
と思った、そこの心優しいあなた!
大丈夫!
こんな図録が売られているので、家に帰っても仏像のお名前も分かるし、ずーっと楽しめるのです!
この「無畏 むい」という図録(1500円)、かなりおすすめです!!
千体千手観音に全員名前がついていることにもちょっとびっくりしたのですが、
ほら見て!
卒業アルバムみたいに全員の顔写真が載っているんだぞ!!!