さようなら電話機 | こうのの日々

こうのの日々

漫画家こうの史代です。
夫とキエリボウシインコのTさんと、福知山市で暮らしています。

こんにちは! こうの史代です。

 

昨日、電話をかけようと子機を手に取ったら、壊れていることに気づきました。

いい機会なので、買い替えることにしました。

 

この電話機には、十数年お世話になりました。

漫画を描いていると、たびたびB4版の紙を受送信する必要があるのですが、当時の狭い住まいには大きなプリンターを置く場所などなく、その点、この感熱紙のfaxは本当に重宝したものでした。

呼び出し音に、組曲「展覧会の絵」の「プロムナード」が入っているのも気に入っていました。

「この世界の片隅に」を描いていた頃は、ずっと締め切りに追われっぱなしで、その「展覧会の絵」が鳴るたびにびくっと飛び上がっているのを夫に笑われたっけ。

留守電も、勝手に3秒で録音を終わらせる時があって謎だったっけ。

そして、2年前に買ったプリンターとはfaxの取り合いをしてしまい、結局うまく受け取れないことが何度もあったっけ…。

 

新しい電話は、faxがついていないのでプリンターと揉めることはありません。

「展覧会の絵」も入っていません。

音楽はいくつか入っているけど、なんか編曲が豪華すぎて、呼び出し音と認識できそうにないので、普通の電子音に設定しました。

 

新しい電話も、いい知らせをたくさん運んでくれるといいなあ。