213_犯人選挙 | mimi 読書三昧

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深水黎一郎

講談社

2019年9月発行

 

深水さん、前回はこちら

 

今回はまたしても?

変な小説です。

どちらかというと「ミステリー・アリーナ」系?

 

まず舞台は・・大泰荘というアパート?

4階建てで3&4階に4人ずつの住人。

平面図が付いてます。

 

そして「作者巻頭贅言」なるものが・・

 

この小説の中では、三人の人間が死にます。

人の死なないミステリー、日常の謎がお好きな方は、ご注意下さい。

 

ってことでして。

 

第一部の語り手は3階、南東角部屋303号の住人である「加藤大祐」

反対側北西301号住人である「蒔丘亜沙美」に惚れてます。

大祐は文学部の学生、小説家になるか、文学の研究者になりたい。

亜沙美は美大の2年でアーティスト希望。

他の6人も作曲科の学生やら映像クリエイター、路上パフォーマーなどなど。

でも年齢はほぼ同じ。

 

第二部の語り手は亜沙美。

 

そして殺されたのは・・一番、筋肉隆々の男性。

 

第三部が解決編で・・

ここが多重解決というか・・

 

そして「開票結果」と「あとがき」があります。

 

元々、講談社のウェブサイトと電子書店で第一部と第二部を無料公開し

読者の皆さんに7つの選択肢から一つを選んで投票して貰った、のだそうです。。

 

はあ・・

なので「開票結果」も出てますし。

題名が「犯人選挙」となるわけです。

 

読者の人にも解決編を読む前にじっくり推理して考えて欲しい、という狙いだとか。

まあ、わからないでもない。

 

 

でも個人的には「詩人の恋」とか「ストラディバリ〜」の方がずっと好きです。