深水黎一郎
講談社ノベルス
2016年4月発行
深水さん、前回はこちら
でも今回、関係が深いのはこちら
あるいはこちら
さて今回は倒叙ものです。
例によってカバー裏の解説から引用
懲戒免職処分になった元警視庁の敏腕刑事が作成した<完全犯罪完全指南>という裏ファイルを入手し、完全犯罪を目論む4人の殺人者。
「春は縊殺(いさつ)」「夏は溺殺」「秋は刺殺」「冬は氷密室で中毒殺」。
心証は真っ黒でも物証さえ掴ませなければ逃げ切れる、と考えた犯人たちの練りに練った偽装工作を警視庁捜査一課の海埜(うんの)刑事はどう切り崩すのか? 一体彼らはどんなミスをしたのか。
はい、目次からしてこんな感じ
春は縊殺 やうやう白くなりゆく顔いろ
夏は溺殺 月の頃はさらなり
秋は刺殺 夕日のさして血の端(は)いと近うなりたるに
冬は氷密室で中毒殺 雪の降りたるは言うべきにもあらず
最後にエピローグが2つ!
これを読むと最後の最後で印象がガラッと変わります。
いやもう・・面白かったです。
トリックを破るところ・・ハラハラドキドキ
つい犯人の気持ちになってしまう・・
倒叙ものが好きな方は是非!
楽しめること請け合いです。