175_有罪、とAIは告げた | mimi 読書三昧

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中山七里

小学館

2024年2月発行

 

やっと順番が廻ってきました。

中山さん、前回はこちら

 

さて・・今回の内容は・・

主人公?は高遠寺円。ちなみに恋人は葛城警部補。

はい、他のシリーズでも出場中ですね。

円の祖母が高遠寺静。葛城警部補も色々出場中。

 

中身は題名の通り、ではあるのですが・・

裁判所に中国製のAI(法神)が試験導入されることになって。

みんな、使ってみるのですが。。

事務的なところはともかく、判決を下すところまで?

 

それぞれの判事の過去のデータを入力し覚えさせて

別の事件でのデータを入れていくと判決も判決文まで含めて出してくれる!

その判事がもう1人いるかのような・・

 

そんな試用期間に起こった事件。

息子18歳が父親を殺したという尊属殺人。

逮捕したのは葛城警部補。

裁判官として裁くことになったのは円。

と言っても裁判長は上司の檜葉。

円は左陪席に・・上司の崎山が右陪席。

裁判員が6人。

 

う〜ん。面白く読みましたが・・

どうんもAIについての描写に違和感ありすぎでして。

筐体がどうこう言われてもね。

情報入力をどうやってするのか、出てこないし。

そもそも証拠やそのほか、諸々を数値化してデータ入力というのもスッキリせず。

数値化の基準は一定にできるのか?

入力者によって違うのでは? 

 

最初は疑心暗鬼だったけれど、何例か入力して結果をみると

信用できそう、となって・・

みんな忙しくて大変だからとどんどん利用するようになるのだけれど。

何とか費用を捻出してリースで裁判所ごとに1台借りるようになり・・

 

でも。。裁判所ごとに1台で足りる?

そもそも一度に1人しか入力できない状態では奪い合いになりそうだし

少なくとも予約制にはなってると思いますよ。

なのに・・檜葉が試そうとしたらすぐに使えてたし。

 

そういう細かいところの違和感がありありでして。

その上・・被告人も違和感ありあり・・

結果が読めちゃう・・

 

中山さんにしては粗製と言う感じがいたしました。

多作すぎるのが問題なのでは?

いや、面白いところはたくさんあるし

読ませる力も凄いとは思うんですけれどね・・