ヨーク公階段の謎 | mimi 読書三昧

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ヘンリー・ウェイド

中川美帆子 訳

論創社

2022年9月発行

 

論創海外ミステリシリーズの287番

このシリーズはどれも楽しく読めるのでハズレがありません。

今回も新刊が出たので予約して借りました。

 

ヘンリー・ウェイド(筆名)は1887年生まれ。1969年没。

第一次世界大戦に従軍。

除隊後は治安判事や参事会員を歴任。

37年に父のあとを継いで6代目準男爵になったそうです。

 

ということで現代とは違う舞台。

古いモラルの持ち主。

オールドな「社会派推理小説」と言われる。

 

今回のお話は「ジョン・プール警部」シリーズの第1作。

ヨーク公階段と呼ばれる場所で・・

ある銀行家が背後から駆け下りてきた男に衝突されます。

大した事故では無いと思われたのに、そのわずか数分後。

銀行家は別の場所で倒れて息を引き取ります。

胸部動脈瘤があった彼には自然死の診断が下るのですが・・

 

不審に思ったスコットランド・ヤードの総監補が部下に調査を命じます。

担当するのはジョン・プール警部。

 

調査の結果、不審な点が多いので墓を掘り起こして遺体を確認したところ・・

背中に殴られたようなアザが残っていることが見つかり、一挙に殺人事件へ。

 

でも公衆の面前、どうやって殴れたのか、わかりません。

目撃証言を集め・・現場検証も数回。

方法も、怪しいメンバーのアリバイ崩しも難しく・・

 

調査が進むにつれて疑わしい相手も変わっていくのですが。

この警部は変わった履歴の持ち主で。

オックスフォードで優秀な成績で卒業。

法廷弁護士の資格もあり、経験もある。

そこから警察に転身したという。

 

調査の進め方

思いがけない結果

最後もなかなか読ませます。

 

他の作品も読んでみたくなりました。