中途半端で持ち越す力 | ひとしずくの純金

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たったひとつのわたしの生き方を見つける旅

 

「今日はここまで、続きは明日」

途中で一区切りするのは得意ですか?

一区切りに得意も何もあるの?
なんて声が聞こえてきそうですが・・・

中断するのってけっこう難しいなぁ、と
思いませんか?



何か手を動かす仕事の最中に
完成前に途中で止める。

例えば、私の場合だと
洋裁の途中で区切りをつけるとき。

「あ~ここまで縫ってしまいたいなぁ」
「ここが縫えると形になるんだけどなぁ」

とかいいながら
「止め時」をずるずると延ばしてしまう。

途中で止める。

苦手な人、いるんじゃないかなぁ。
どうだろう。



途中で手を止めると
せっかくの集中が切れてしまう

という理由もあるかもしれないけど

逆に集中しすぎで
やりすぎ、疲れすぎ、で嫌になってしまう
なんてこともありますよね。



何もかもを一日で仕上げることは

できないのであれば

 

ほどよいタイミングで
「今日はここまで」
と一呼吸おけるとは

 

長期的な何かに取り組むにあたり

大きな力になるだろうなぁ、


なんてふと思ったのです。


 

 






そもそも。


大きなものに取り組むのであれば
完成までに時間がかかることを
受け入れなければならない。

なんだか当たり前のことなんですが
それをつい忘れて

「早く完成させたい!」
の想いに乗っ取られてしまう。



何かに取り組むにあたっては
適正なスピードがあるはずなのに

ついそれを忘れて
適正を上回る速さで完成させたいと
力んでしまう。

そんな面があると思うのですよね。



これは例に挙げた手仕事のような
目に見える作業だけでなく

部下育成とか
自分自身の成長とか

そういった目に見えにくいものにも
当てはまると思います。



どんなにお尻をたたいてせかしても
物事が進む速さには
ちょうどいいスピードがある。

適正な今日一日分の進捗は
どのくらいだろう?

イメージの中では
すいすい進むかもしれないけれど

実際にはあれやこれや起こって
イメージ通りにはなかなか進まない。



そういうとき
無理にイメージ通りに進ませずに

「今日はここまで、続きは明日」
と言えるだろうか。

今日をいったん終わらせる。

できていないままで持ち越すことを
相手にも自分にも許す。

中途半端な状態や
かっこうのつかないタイミングや
一歩後退したままであっても

「今日はここまで、続きは明日」
と置いておけるだろうか?



案外勇気のいることだと思う。

 

格好の悪いままでおいておくのは

どうもむずむず落ち着かないだろう。

 



だけど、勝負はここじゃない。

今日、明日の一時的な仕掛かりではなく
最終的な仕上がりで勝負なのだ。

途中、なんと思われようと
仕上がりに確信をもって途中を過ごす。

長期戦に取り組んでいることを忘れない。

途中の仕掛かりは飽くまでもプロセス
仕上がりではないのだ。

 



何かのプロセスの最中、

不格好なことがあっても
うまくいかないことがあっても

仕上がってしまえば
みんなみんなこれまでのプロセスの中に
吸収されてしまう。

不格好だったこと
うまくいかなかったことも

みんなみんな
物語の一部になってしまう。



私たちは頑張っていると
つい近視眼的になりがちだ。

だからこそ
目の前のことに囚われそうになったら
 

長い取り組みの最中なのだ、と

思い出したい。



目に見えるものに取り組んでいても
目に見えないものに取り組んでいても

仕上がりイメージが
はっきりしていればいるほど

長い道のりの中で
目の前に飲み込まれそうなときに

きっとあなたを助けてくれるはずです。
 

目指す場所に辿りつくまで

必要な時間を費やせますように。

 

 

 

 

カミヤカオリ

 

 

 

 

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