おぉぉ。。。
もう四月も後半ですか、いつの間に。
毎月アップしている読書記録、
できるだけ月の前半には･･･
などと思っているのですが
このところ遅めです。。。
今回もいい出合いがありました。
３月の読書記録さっそく参ります！
『水底の橋 鹿の王』
上橋 菜穂子 著
ひさびさに上橋作品。
『鹿の王』はいつ読んだんだろう？？
どの作品でハマったんだろう？？
しばらく制覇するつもりで
読み続けていた時期がありましたが
このところご無沙汰でした。
『鹿の王』のストーリも登場人物も
すっかり忘れてしまっているのに
読めるかなぁ、、、
ついていけるんだろうか、、、
読み始めれば思い出すかな、、、
なんてスタートでしたが
無事に楽しめました。
最後のほうで
裁判というか、諮問会のような
緊張の場面があるのですが･･･
ミラルの回答に対し
皇太子のセリフがね･･･
この場面の最後の一行で
ブワーーーッと泣きました(笑)。
「相手にとって何が必要なのか？」
を考えて決められる。
その決断に責任を背負う。
支援に携わる者の
思いやりと判断と責任と。
そして、それは
伝わる人には伝わるのだというね。
あぁ。。。
いま思い出しても泣きそうです。
『高い窓』
レイモンド・チャンドラー 著
村上 春樹 訳
おもしろかったです。
犯人？は割と早めに予想がつく構成。
そこを楽しみたい人にとっては
物足りないかもしれないけれど
そこではなく、
マーロウ（私立探偵）が
どうやって落とし前をつけるのかな？
が知りたくて読み進めた感じ。
最後まで楽しめました。
で。
このマーロウ・シリーズを読んでいると
場面場面でお金のシーンが出てくる。
資産どれくらいの未亡人
とか言われてもピンとこない。
「バーで一杯飲む」とかもあれば
情報を得るのに
いくらか掴ませてうんぬんとか
報酬を交渉するときとか。
そうなると
当時の貨幣価値がどのくらいなのか、が
気になりますよね？
正確な記載はなかったと
記憶しているのだけど、
時代設定が80～100年くらい前？
なんだよね、たぶん。
1920年代～1940年代の１ドルは
今のどのくらいだったのか･･･。
気になる。
気になる。
気になってしょうがない！
笑
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』
D.J. サリンジャー著
村上 春樹 訳
いやぁ。。。
すごい作品でした、これ。
こういうのは読んだことがありません。
なんかもう、
延々とどこまで続くんだろう？？
って思いながら
延々とついていってしまう。
最初から最後まで
一切の事情説明なし、
延々と続く一人語り。
地の文がない。
そんなのある？と思うけど
あるんだよね(笑)。
最初のうちは
いつか流れが変わるんじゃないか、
と片隅に置きながら読むんだけど
中盤過ぎると
あぁ、これはこのままなんだな
と妙な諦めが漂う。
形式に諦めがつくのか
一人語りに諦めがつくのか
自分にできることはない現実に
諦めがつくのか。
この語りの中に
真実があると信じるしかない、と
諦めがつくのか。
なんだか分からないけど
ペースに飲み込まれてしまう。
先月の『グレート・ギャッツビー』を受けて
読み始めたわけですが･･･
確かに通底するものは感じるし
ふと油断すると
サリンジャーを読んでいるのか
フィッツジェラルドを読んでいるのか
なんだか分からなくなるような
トーンの類似は感じるのだけれど･･･
それは訳者が同じだからか、それとも
テーマに重なるところがあるからか？？
なんだか分からなくなります。
どうやっても薄膜が取り除けない
永遠に続く平行線
煙に巻かれるこの感じ
どこまでいっても
真実に触れさせない徹底した拒絶･･･
苦しみを苦しみと表現できたら
それは終わりの始まりだけれど･･･。
さぁ、あなたなら
この青年をどう「診断」しますか？！
『ソーイングナチュリラ 大人のおうち服』
主婦と生活社 編集
手芸部の自主練でもしたいなぁ
などと思ってパラパラ。
生地はあるけれど
これという型紙が見つからないと
始まらないのよね。
これだけでなく
他にもパラパラめくっています。
私の技量だと秋冬物には
とうてい手が出せないので
春夏物であれこれ探し中。
そろそろ楽しい何かを作りたい。
雑巾を縫うばっかりじゃ
つまんないもんね！笑
というわけで、
３月もいい出合いがありました。
みなさんはどうかな？
読みたい本が読めているかな？
ビジネス書もいいけど
たまには小説もいいよ！
ホント、おすすめ。
カミヤカオリ