コーチングとカウンセリングの共通点と相違点

コーチングとカウンセリングの
共通点と相違点

どんなことが思い浮かぶでしょうか。

重なるところと違うところ･･･

なんでしょうね？

共通点としては、

・対話を通した支援
・関係性が効果に影響
・個人でもグループでも可

などが挙げられます。

相違点は共通点よりたくさんで
前者をコーチング／後者をカウンセリング
とすると

・チャレンジをサポート／回復・改善をサポート
・生活の質やバランスの向上／症状やストレスの低減
・実現を促す／洞察を促す
・現在と未来に焦点／過去と現在に焦点
・結果／過程
・行動／内的な探索

などが挙げられます。

共通点にしろ、
相違点にしろ、

飽くまでも ”おおむねの傾向” と
注釈が必要ですし

カウンセリングで
未来に焦点を当てる事だって
もちろんありますし、

コーチングが内的な探索を
しないわけでもありません。

どちらにもまたがる部分はありますし
そうクリアカットに
分けられるものではありません。

ですが、おおむね
このようにいったん理解すると

イメージがつかみやすいのかな、
とも思います。

ただし。

いったんついたイメージは
後でくつがえしにくいのが
なかなか悩ましいところでして･･･

例えば、

『カウンセリングは
　心の病の人のためのもの』

のイメージを持っている方は
多いと思います。

そういう状況のときに
カウンセリングをお役立ていただくのも
一つの方策ですが、

コーチングとカウンセリングを
比較して考えるとき、

それではカウンセリングの可能性が
ずいぶん狭まってしまうなぁ、と
とても歯がゆいのです。

ですので、
初回にお越しくださった方には
私はこのように説明しています。

『コーチングは自分の外に向かって
　行動で働きかけるのが得意

　カウンセリングは自分の内を探索し
　よく理解するのが得意』

働きかける方向が
自分の外側か、内側か、の違いです。

これは私の
ある種オリジナルの？説明でして、

コーチの数だけ
カウンセラーの数だけ

それぞれに説明があるはずですし
それが特徴でもあるでしょうから

「利用してみようかな」
と検討中の方は

初めてのときに
支援者がどのように理解しているか
確認するのがよいと思います。

で、外と内の話に戻すと･･･

コーチングでは
自分の外の世界に向かって働きかける点を
比較的、意識しています。

転職にしろ
資格取得にしろ
ダイエットにしろ

行動することによって結果が得られ
誰が見ても目標を達成したかどうか、が
ハッキリわかる。

そういう目標をサポートするのに
コーチングは向いています。

一方でカウンセリングのほうは

自信がない
自分の価値観が分からない
自分を好きになれない
人とうまくやれる気がしない

など自分自身しか
本当のところは分からないことに
取り組みたい人に向いています。

自分の内側に
何か納得しきれていない部分がある。

他者からみて
どんなに幸せそうに見えたとしても
本当のところは本人にしか分からない。

目標を達成したかどうか、は
自分自身しか分からない。

そんなテーマはカウンセリングの
得意とするところなのです。

カウンセリングは、
心が病んでいる人のため、とか

心のエネルギーが
枯渇している人のため、とか

そういう説明も耳にしますが･･･

私は違うなぁ、、、
と思っています。

ちょっと差別的なニュアンスも
感じ取れて嫌いです。

カウンセリングは

自分の内的な動きから洞察を得て
人生に活かす

そういう力を身の内に育てる
心豊かな営みです。

自分の生き方に疑問を感じているなら
いきなり目標を立てるのは
様子を見てもいいかもしれません。

だって、
偽物の目標をどれだけ立てても

やっては諦め
やっては中断し、その度に

向いてない

センスがない

継続ができない、、、と

自信を失ったり
自分を見失ったり･･･

苦しいと思いませんか。

行動することや結果を出すことが
重視されがちなのは承知していますし、

行動しないと分からないことも
たくさんありますし、

行動してから悩めばいい
軌道修正すればいい

の言説に一理あるのは
私も体験しているので分かります。

ですが、それと同時に

自分のことをよく知って
それから動き出す

そういう順番もあるよ、と
お伝えしたいのです。

行動や結果に縛られて
苦しい思いをしているなら

カウンセリングで
自分の内側を探索する手もあるよ、

って思い出してくださいね。

ご自分に合うスタイルは