風景画の誕生展 | アトリエROMAN

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カリグラフィーを中心にアート、ハンドクラフトの愉しみを綴ります。

Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の

「風景画の誕生」を観に行きました。



この企画展で展示されている風景画は

かつて600年にわたりウィーンに君臨した

ハプスブルク家のコレクションを主に所蔵している

ウィーン美術史美術館の作品です。






















風景画の誕生は聖書、神話を主題にした作品の中の風景から、という主旨で

この企画展の第一章の一節では聖書に基づいた絵画が展示されています。



これまでも、聖母マリアやイエス、聖人、

大天使、小天使が描かれているものは

何度か観た事がありますが

この章では背景に描かれている景色が

聖書に書かれている事をより詳細に、

よりドラマティックに伝える術となって

演劇好きの私からすると、

舞台の一場面を目の前で展開しているかのようにも思えるほどの

説得力がある風景画でした。



考えてみれば風景というのは、海や山、建物などの景観だけでなく

そこに人物も加わって、喜びや悲しみなどの

感情の有様も表すんだと、あらためて認識できました。




今回の企画展では物販もいくつかあって

その中で注目したのがメモ帳です。
























こちらに背を向けている男性二人が描かれていますが

この二人は絵の主人公ではないのです。



「東方三博士の礼拝」という作品は、題名で分かるように

イエスキリストが生まれたので

三人の博士が聖母マリアのところへ

礼拝にやってきた様子が描かれている絵画です。

その背景の中に溶け込んでいる人物が数名。

その中をよ~く見ると、背を向けている二人がいます。



どこにいるかと言うと、ここ。

メモ帳の表紙の右上のところ。






















窓から、外の風景を眺めています(*^▽^*)。



この絵画の作者は不明だそうですが、

風景画のその向こうの風景まで想像させてくれますね。



この企画展に出かけたのは、シルバーウィークが終わって

冷たい雨が降っていた日。

まったりとした気分に合わせるつもりで

風景画を観ようと思ったのですが、

音声ガイドの助けもあって

風景画に対する自分の単純だった認識が変わる!という

素晴らしい刺激を受けたので、

まったりどころではありませんでした(* ̄Oノ ̄*)



その理由はもうひとつ。

長くなりましたので、また後日追記したいと思います。





最後までお読みいただいて、ありがとうございました。