私の部屋の本棚と壁の隙間に
押し込まれるように保管されている額縁があることに
ハッと気がつき、久しぶりにガラスを磨いたりして手入れをしました。
グーテンベルク42行聖書の複製です。
(しじゅうにぎょう・・・、と読むそうです)
グーテンベルクとは活版印刷を発明し
初めて印刷技術で聖書を作った人で、
42行聖書は1454年に印刷されたと
記録されています。
これを機に聖書は職人による手書きから
印刷に移行していったのでしょう。
内容はラテン語で書かれているので
さっぱり解りませんが(゚_゚i)
ラテン語でなくても解りませんが(-"-;A
いつ購入したか記憶にないほど年月が過ぎた今になって
あらためて興味が湧いたので調べてみたら、
「ヨハネによる福音書」のようです。
1章の「初めに言があった」という部分。
写本から印刷へと作り方の変化はありますが
文字はゴシック体で黒と朱赤のコントラストがあり、
装飾文字も美しいです。
そして手書きでは難しいとされる技を挙げるなら
各行の末尾がキレイにそろっている事。
どんな段階を経て写本から印刷へ移行したのかは
東京都文京区にある印刷博物館へ
足を運ぶのが最も多くの情報を得られますね。
カリグラフィーが身近にある人はご存知だと思いますが
今年の4月から7月にかけて開催された
「ヴァチカン教皇庁図書館展Ⅱ」は
ルネサンスの書物についての展示がメインでした。
グーテンベルクにまつわる内容や
印刷技術の発展については
2002年に開催された「ヴァチカン教皇庁図書館展」で
取り上げていました。
開催時には本も販売されていました。
今年の本より大判で、ページ数はやや少ないですが
掲載されている装飾写本はこちらのほうが多いです。
言わずもがな、印刷博物館が発行している本ですから
写本の古めかしさ、彩色の美しさが鮮明に伝わってきますよ。
今もミュージアムショップで販売されているよう
最後までお読みいただき、ありがとうございました(^O^)/