ザ・ハッスル | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:The Hustle
監督:クリス・アディソン
キャスト:アン・ハサウェイ/レベル・ウィルソン/アレックス・シャープ
配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ
公開:劇場未公開(全米:2019年5月)
時間:93分




日本でも人気の女優アン・ハサウェイと,『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』で大英博物館の女性警備員ティリーを演じたレベル・ウィルソンのW主演作なのに,日本では劇場未公開となったコメディ『ザ・ハッスル』を今夜は紹介。イギリスのコメディアン,作家,俳優,監督として活躍するクリス・アディソンの映画監督デビュー作。『寝室ものがたり』(1964年・ユニバーサル)をリメイクした『ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ』(1989年・オンライン)の主人公の性別を入れ替えた上で再リメイクした作品となる。

ペニー・ラスト(レベル・ウィルソン)はいつも同情を引き小銭を稼ぐ詐欺師,ジョセフィーヌ・チェスターフィールド(アン・ハサウェイ)はその美貌と頭脳を生かし男性から大金を引き出す詐欺師。南フランスの列車で出会った2人は,再び街中で会う。ジョセフィーヌとブリジット(イングリッド・オリヴァー)の仕組んだワナにハマるが,そのテクニックに感心し師事することを申し出るペニー。そうしてジョセフィーヌの指導のもと,女性であることを活かして男性をたらし込む技術の習得に励むペニーだったが,どうにも上手く行かない。

やがてタッグを組み,金持ち男性から金を騙し取っていく2人だが,ジョセフィーヌはいつまでたっても“弟子”のペニーに分け前を与えようとしない。腹を立てたペニーはジョセフィーヌと決別。有名なアプリの開発者で純朴そうな青年トーマス(アレックス・シャープ)をターゲットに,互いの詐欺の腕前を競い合い,負けた方が街から出ていくことに。様々な手法を駆使してトーマスを騙しにかかるペニーとジョセフィーヌだったが…。

全米興行は決して悪くなかったのに日本で劇場公開されなかったのは,批評家の酷評と,あけすけで下ネタ満載の2人のやり取りが要因か? でも,“大人のコメディ”として十分に楽しめるし,次々に繰り出される奇想天外な騙しと,コロっと騙される男たちが痛快。

ラスオチが若干呆気ないが個人的には好きな1本。現在,アマプラで配信されているので興味のある方は是非。


映画クタ評:★★★★


右矢印アン・ハサウェイ作品まとめ