東京リベンジャーズ2／血のハロウィン編 -運命-

英題：TOKYO REVENGERS 2
監督：英勉
ｷｬｽﾄ：北村匠海／山田裕貴／杉野遥亮
配給：ワーナー・ブラザース映画
公開：2023年4月
時間：90分

２夜連続で『東京リベンジャーズ2』を紹介。個人的に多忙続きで，実は『運命』の劇場鑑賞が叶わず，先に『決戦』を観てしまったので『運命』の配信待ちとなり，１年オチでの紹介となってしまった。

和久井健の人気コミックスを実写化した“SF青春ヤンキー・アクション”『東京リベンジャーズ』の続編として，原作の人気エピソード“血のハロウィン編”を２部作で描く前編がこの『運命』。監督は前作に引き続き英勉。

高校時代に何度もタイムリープを繰り返し，ついにかつての恋人・日向（今田美桜）の命を救うことに成功したはずの花垣武道（北村匠海）。ところが今度は彼の目の前で再び日向が命を落としてしまう。日向の弟・直人（杉野遥亮）と共に調べると，ドラケン（山田裕貴）は死刑囚として収監，マイキー（吉沢亮）は稀咲（間宮祥太朗）に操られ，東京卍會は凶悪化した組織となり果てていた。さらに，日向を殺害したのは高校時代の親友・アッくん（磯村勇斗）だった。

運命を変えるために再び過去へ行った武道は，東京卍會の結成メンバーであるマイキー，ドラケン，三ツ谷（眞栄田郷敦），パーちん（堀家一希），場地（永山絢斗），一虎（村上虹郎）の６人の絆を引き裂いた悲しい事件を知る。その事件を契機に，東京卍會は半間（清水尋也）と一虎，そして謎のNo.1が仕切る芭流覇羅(ばるはら)と敵対。マイキーを憎む一虎，一虎の思いを利用する稀咲，突如として東京卍會から芭流覇羅に寝返る場地。そしてマイキーから「場地を奪還してほしい」と頼まれる武道だったが…。

初登場の場地と一虎を絡めつつ東京卍會の結成エピソードとその後の事件の真相など，現代・過去・過去の過去が描かれ，それぞれのキャラの思惑が複雑に絡み合っていくサスペンスフルでミステリー感に溢れる作りが夢中にさせる。

そして決戦は血のハロウィンへ。しかしこの『運命』と『決戦』。一気に３時間でもファンは退屈しなかったと思うが，この『運命』で新たなキャラとストーリーを整理したところで怒涛の『決戦』を迎えるという構成。改めてよくできていると感服。