監督：ゲイリー・マーシャル
ｷｬｽﾄ：ジェシカ・アルバ／キャシー・ベイツ／ジェシカ・ビール
配給：ワーナー・ブラザース
公開：2010年2月
時間：125分
バレンタインデーの夜だからと，今夜はラブストーリーを添えてみることにした。作品の名はズバリ『バレンタインデー』。監督は『プリティ・ウーマン』(1990年・ブエナ・ビスタ)のゲイリー・マーシャル。2月14日の１日に繰り広げられる，年齢も職業も異なる男女15人の様々な恋愛模様とその行方が描かれていくロマンティック・コメディだ。高校生フェリシア役で出演もしているテイラー・スウィフトが主題歌『トゥデイ・ワズ・ア・フェアリーテール』を提供している。
2月14日，バレンタインデーのロサンゼルス。恋人モーリー（ジェシカ・アルバ）に朝イチでプロポーズした花屋のオーナー，リード（アシュトン・カッチャー）。彼女は笑顔で婚約指輪を受け取ってくれ，リードは有頂天。一方，小学校教師のジュリア（ジェニファー・ガーナー）は，サンフランシスコに出張する恋人の医師ハリソン（パトリック・デンプシー）をこっそり追いかけることに。初めて一夜を共にした同じ会社で働く秘書のリズ（アン・ハサウェイ）と郵便係のジェイソン（トファー・グレイス）。しかし，リズはどこか挙動不審。
50年以上も変わらぬ愛で連れ添っていた老夫婦エドガー（ヘクター・エリゾンド）とエステル（シャーリー・マクレーン）。その孫の小学生エディソン（ブライス・ロビンソン）は恋をしている様子。高校生のグレース（エマ・ロバーツ）は昼休みの時間で恋人のアレックス（カーター・ジェンキンス）と初体験を計画している。飛行機でたまたま隣り合わせた30代の男性ホールデン（ブラッドリー・クーパー）と女性将校のケイト（ジュリア・ロバーツ）。会話をするうちに惹かれ合っていく２人。そして，スポーツキャスターのケルヴィン（ジェイミー・フォックス）はNFLのスター選手ショーン（エリック・デイン）のマネージャーを務めるカーラ（ジェシカ・ビール）に取材するつもりが，彼女がバレンタインデーを嫌う理由に耳を傾ける。そんな彼らを中心に，甘く切ないバレンタインデーの恋愛群像が繰り広げられていくのだったが…。
バラバラだった登場人物たちの繋がりが，少しずつ見えてきて，面白味が増していく。公開当時に劇場で観たのだが，改めて見直すと今の方が沁みてくる物語。恋愛って，熱にうなされてる時よりも，平熱に戻って喉が乾いた時に自分が何を欲するか？ が本物だって妙に共感してしまう。
高校生グレースを演じたエマ・ロバーツは，ジュリア・ロバーツの姪。テイラー・スウィフトとウィリー役のテイラー・ロートナーは，この作品の共演がきっかけで交際していたが，わずか３ヶ月で破局した。
ｸﾀ評：★★★★☆
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