マグニフィセント・セブン | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:The Magnificent Seven
監督:アントワーン・フークア
キャスト:デンゼル・ワシントン/クリス・プラット/イーサン・ホーク
配給:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー/ソニー・ピクチャーズ・リリーシング
公開:2017年1月
時間:133分




世界で最も有名な日本映画のひとつで,1954年のヴェネツィア国際映画祭では銀獅子賞を受賞した,黒澤明監督による不朽の名作『七人の侍』(1954年・東宝)。戦国時代の日本で,野武士の略奪に悩む百姓に雇われた7人の侍が,身分差による軋轢を乗り越えながら協力し,野武士の襲撃から村を守る物語だ。

この作品の舞台を西部開拓時代のメキシコに移してハリウッドリメイクしたのが,1961年から1972年にかけて4作が公開された『荒野の七人』シリーズ。そしてその60年後に,この『荒野の七人』を再リメイクしたのが,今夜紹介する『マグニフィセント・セブン』となる。ちなみに原題の『Magnificent』は「素晴らしい,立派な,壮大な」の意味。監督は,『エンド・オブ・ホワイトハウス』や『イコライザー』シリーズのアントワーン・フークア。

1879年。開拓時代の小さな田舎町ローズ・クリーク。住人たちは苦労の末に町を開拓して暮らしていたが,近郊の鉱山から金が採掘できると判ると,その金鉱を独占するため悪徳実業家のバーソロミュー・ボーグ(ピーター・サースガード)は住民たちを町から追い出そうと教会に放火し,抵抗した住民たちを見せしめに射殺する。夫マシュー(マット・ボマー)を殺されたエマ(ヘイリー・ベネット)は,テディQ(ルーク・グライムス)と共にボーグを倒す助っ人を探しに町を出る。

近郊の町で,町を救ってほしいと懇願された委任執行官サム・チザム(デンゼル・ワシントン)は,リクルートを開始。ギャンブラーのジョシュ・ファラデー(クリス・プラット),南北戦争時の知り合いグッドナイト・ロビショー(イーサン・ホーク)と彼の相棒ビリー・ロックス(イ・ビョンホン),手配中の殺人犯バスケス(マヌエル・ガルシア=ルルフォ),ネイティブ殺しのジャック・ホーン(ヴィンセント・ドノフリオ),そしてネイティブのレッド・ハーベスト(マーティン・センズメアー)も仲間に入れ,小さな町を守るために町に乗り込むアウトロー7人。やがて彼らはボーグ率いる200人超の悪党軍団に無謀とも思える戦いを挑んでいくのだったが…。

依頼主が女性,多様な人種で構成された7人,無法者が村を襲う動機や,派手な現代アクションを取り入れたガンファイトと,単に旧来の“西部劇”ではない,前作にリスペクトしながらも,時代の変化への対応が詰め込まれた作品。

何より,キャラの個性や配役が豪華で,もうこのキャストを集めたら面白くないワケがない。判り易い勧善懲悪をベースにしながらも,ひと捻りのあるストーリーが秀逸だ。


映画クタ評:★★★★


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