監督:イリヤ・ナイシュラー
キャスト:ボブ・オデンカーク/コニー・ニールセン/RZA
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ/東宝東和
公開:2021年6月
時間:92分
今夜紹介するのは,『ジョン・ウィック』の脚本家デレク・コルスタッドと『ハードコア』(2017年・STX)のイリヤ・ナイシュラー監督がタッグを組み,TVドラマ『ベター・コール・ソウル』(AMC)のボブ・オデンカークを主演に迎えて贈るバイオレンス・アクション・エンタテインメント『Mr.ノーバディ』。平凡で何者でもない存在(=Nobody)として妻子と暮らしていた中年男の物語。
外見は地味で,目立った特徴もないハッチ・マンセル(ボブ・オデンカーク)は,郊外にある自宅と職場の金型工場を,路線バスで往復する退屈な毎日を送っていた。この世の理不尽なことはすべて受け止め,決して歯向かうことはしない。そのため,妻のベッカ(コニー・ニールセン)からは距離を置かれ,息子のブレイク(ゲージ・マンロー)からリスペクトされることもない。世間から見れば,どこにでもいる,“何者でもない”男だった。
ある夜,そんなハッチの自宅に2人組の強盗が押し入る。チャンスがあったにも関わらず反撃を躊躇し犯人を取り逃がしたハッチは,ますます家族に失望され,職場の義弟チャーリー(ビリー・マクレラン)からもいちゃもんをつけられ,胸の中でふつふつとした怒りを湧き上がらせていく。強盗犯を捜し出した帰りのバスで,テディ(アレクサンドル・パル)らチンピラグループの傍若無人な振る舞いに怒りを爆発させ,ついに大乱闘となってしまう。これを契機に,ハッチの中の“パンドラの箱”が開けられることになるのだったが…。
元FBI捜査官である父デイビッド(クリストファー・ロイド)や異母兄弟のハリー(RZA)と共にハッチの“ヤバい過去”が,じわじわと顕わになっていく。それが,「いったい何者?」って見る者の興味を膨らませていく。なのに,結局最後まで具体的な秘密は明かされないまま…というストーリーを“巧さ”と思うか“物足りなさ”と感じるかが評価の分かれ目。
個人的には『イコライザー』位にハッキリさせてくれた方が好みだが,序盤の“もの静かさ”から,ダメージを受けながらも“無敵”に変貌していく後半のアクション展開は見応え十分で楽しめる。
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『Mr.ノーバディ』
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