サバイバル・シティ | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Survive the Game
監督:ジェームズ・カレン・ブレザック
キャスト:チャド・マイケル・マーレイ/ブルース・ウィリス/スウェン・テメル
配給:ライオンズゲート/AMGエンタテインメント
公開:2022年1月
時間:97分




3月末に,娘で女優のルーマー・ウィリスのInstagramに,少し痩せた父・ブルースの写真と共に掲載された文面は,世界中の映画ファンを驚かせ,寂しがらせた。代表作である『ダイ・ハード』シリーズをはじめ,100本以上の映画に出演してきたブルース・ウィリスが失語症のため,俳優を引退するというのだ。

今夜はそんなブルース・ウィリスの日本公開最新作『サバイバル・シティ』を紹介。日本公開とは言っても,ヒューマントラストシネマ渋谷とシネ・リーブル梅田で開催された“未体験ゾーンの映画たち2022”のみでの上映となった作品だ。

倉庫に入るミッキー(ザック・ウォード)とヴァイオレット(ケイト・カッツマン)。外の車の中からその様子を窺うベテラン刑事のデヴィッド(ブルース・ウィリス)と相棒のキャル(スウェン・テメル)。2人は,長年追い続けてきた麻薬組織の取引現場を押さえようとしていた。応援を待てずに現場に乗り込むキャルに引きずられる形で倉庫に向かうデヴィッド。しかし,キャルが立てた物音に気付いたギャングたちと激しい銃撃戦になってしまう。

脇腹を撃たれたデヴィッドは,キャルを逃がすために自ら囚われの身となりキャルを逃がす。負傷したミッキーとバイオレットの車を追うキャルは,家族を亡くし他人との交流を断って暮らす元軍人のエリック(チャド・マイケル・マーレイ)が営む人里離れた農場へと辿り着くのだったが…。

「世界一タフな人質」というコピーに騙されそうになるが『エア・ストライク』や『10ミニッツ』と同様,「ブルースの出演時間は15分」「最後はブルースのセリフで終わる」という,最近のブルース出演作の残念なパターン。ゴールデンラズベリー賞候補だったことも頷けるし,今にして見直すと失語症の影響かとも考えられる。

ストーリーも展開もとっ散らかってるし,どのキャラにも感情移入がしにくいし,全編郊外ロケで,どうしてタイトルが「シティ」になったのかも不明。

一応,公開待機中の出演作がまだ8本あるとは言うが日本公開は未定。この作品が最後にならないことを祈るばかりだ。


映画クタ評:★★★☆☆


右矢印ブルース・ウィリス作品まとめ