ドラゴンボール超/ブロリー | p・rhyth・m~映画を語る~

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英題:Dragon Ball Super:BROLY
監督:長峯達也
キャスト:野沢雅子/堀川りょう/中尾隆聖
配給:東映/20世紀フォックス
公開:2018年12月
時間:100分




復活の「F」』の後,18年ぶりのTVシリーズとして2年8ヶ月に渡り放送された『ドラゴンボール超(スーパー)』。その世界観を引き継いだ続きの物語として作られた劇場版が,今夜紹介するシリーズ20作目となる『ドラゴンボール超/ブロリー』。『復活の「F」』に引き続き,原作者の鳥山明がキャラクターのデザインと脚本を担当。監督はTVシリーズ『ドラゴンボール超』のシリーズディレクターを務め,『ONE PIECE FILM Z』などを手掛けた長峯達也。

41年前,自分の息子を超える潜在能力に嫉妬したベジータ王(銀河万丈)は,パラガス(宝亀克寿)の息子ブロリー(幼少期:森下由樹子)を人のいない過酷な環境の小惑星バンパへと宇宙ポッドで追放した。助けに追いかけてきたパラガスと,それ以来,弱肉強食のバンパで生き抜いてきたブロリー(島田敏)。そんな2人を,フリーザ軍の非戦闘員チライ(水樹奈々)とレモ(杉田智和)が発見・救出する。

一方,“力の大会”を経て,宇宙にはまだまだ未知の強者がいると知った悟空(野沢雅子)とベジータ(堀川りょう)は,更なる進化を遂げるため修業に熱を注いでいた。そんな折,ブルマ(久川綾)が集めていたドラゴンボール6個とドラゴンレーダーが何者かに盗まれる。“力の大会”での活躍を破壊神ビルス(山寺宏一)と天使ウイス(森田成一)に認められて正式に復活を遂げたフリーザ(中尾隆聖)がドラゴンボールを悪事に利用すると考え,阻止するために氷の大陸へと向かう悟空たち。そこに現れたフリーザの傍らには,ブロリーとパラガスの姿が。今まさに,フリーザによって運命を翻弄された3人のサイヤ人による闘いが始まろうとしていたのだった…。

惑星ベジータでのオープニングと悟空が父親のバーダックにより地球に飛ばされた経緯,小惑星バンパでのブロリーとパラガスのサバイバルなど,宇宙最強の戦闘民族“サイヤ人”の知られざる原点と,サイヤ人の生き残りであるブロリーと悟空,ベジータの3人による壮絶な死闘が描かれるファンならずとも見ごたえのある構成と戦闘シーン。

ファンであればあるほど,細かい部分に過去作品との相違点を見つけてしまいがちだが,そこは原作者・鳥山明による“公式リブート”として時に楽しんで,時にじんわりと胸を打たれてみよう。

急逝した鶴ひろみに代わり,ブルマ担当には多くのプリキュアシリーズに参加してきた久川綾。国内興収40億円,全世界90の国と地域での興収累計は135億円と,シリーズ最高を記録している。


映画クタ評:★★★★


◆シリーズ一覧◆

ドラゴンボール/摩訶不思議大冒険』(1988年)

ドラゴンボールZ/神と神』(2013年)

ドラゴンボールZ/復活の「F」』(2015年)

ドラゴンボール超/スーパーヒーロー』(2022年)