ONE PIECE FILM Z | p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:長峯達也
キャスト:田中真弓/中井和哉/岡村明美
配給:東映
公開:2012年12月
時間:108分




『週刊少年ジャンプ』への連載開始とコミック第1巻の刊行は1997年。2015年には「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定された。国内累計発行部数はとうに3億部を超え,昨日,第80巻が発売された。フジテレビ系列で放送中のアニメも16年目に突入。でも物語中の時間はまだ2年しか経過してないという不思議。それにしても,一体この冒険,どこまで続くんだろうか…。

昨夜紹介した『STRONG WORLD』から3年ぶりの長編。総合プロデューサーに原作者の尾田栄一郎,脚本は『ONE PIECE』ファンを公言する放送作家の鈴木おさむ(森三中・大島の夫),オープニング音楽は中田ヤスタカ,主題歌にアヴリル・ラヴィーンを起用という豪華さで,興収68億7000万円の大ヒットとなった『Z』を,今年の【くた★むび】納めとして紹介♪

新世界のファウス島に現われた伝説の元海軍大将ゼット(大塚芳忠)。全海賊の抹殺こそが正義だと信じる彼は,古代兵器に匹敵すると言われる巨大なエネルギー“ダイナ岩”を奪取する。ルフィ(田中真弓)たち麦わらの一味は,海軍との激闘で傷ついたゼットを偶然助けるが,海賊を憎むゼットは突如態度を一変させ,一味に襲いかかる。さらに,ゼットを迎えに現れたNEO海軍の幹部アイン(篠原涼子)の“モドモドの実”の能力によって,ナミ(岡村明美),チョッパー(大谷育江),ロビン(山口由里子),ブルック(チョー)は年齢を12歳戻されてしまうのだった。態勢を立て直し,セカン島で再びゼットに挑むルフィだったが,今度は大切な麦わら帽子を奪われてしまう…。

原作の「魚人島編」直後の設定で描かれる物語。パワーアップした麦わらの一味の魅力とチームワーク,8歳のナミと18歳のロビンの可愛さ,お馴染みとなった海軍の面々の登場もファン心理をくすぐる。個人的に好きなクザン(子安武人)のシーンが多かったのも嬉しかったし,ゾロ(中井和哉)vsアイン,サンジ(平田広明)vsビンズ(香川照之),そしてルフィvsゼットの3組の最終決戦の描写は,細かいカット割りの中にスピードと重厚とロマンが,上手く詰め込まれている。エンディングに流れるアヴリル・ラヴィーンの『Bad Reputation』を聴きながら,充実感と切なさと爽快感が同時に涌き上がる…この感覚を味わえるのが,まさに『ONE PIECE』♪

さて『ONE PIECE FILM GOLD』が来年7月23日に公開決定! 3年半ぶりに麦わらの一味とスクリーンで会えるのが,今から楽しみでたまらない。


映画クタ評:★★★★★


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