ドラゴンボールZ/復活の「F」 | p・rhyth・m~映画を語る~

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英題:Dragon Ball Z:Resurrection‘F’
監督:山室直儀
キャスト:野沢雅子/中尾隆聖/山寺宏一
配給:東映/20世紀フォックス
公開:2015年4月
時間:94分




今夜紹介するのは『神と神』の2年後に公開されたシリーズ19作目となる『ドラゴンボールZ/復活の「F」』。「F」とは,DBを知る人にはお馴染みの,悟空らサイヤ人の宿敵である悪の帝王“フリーザ”。原作者の鳥山明は,前作に続いてキャラクターデザインを担当するとともに,この作品では初めて単独で脚本も務めた。「一度は監督をやりたかったので今作で手を挙げ選ばれた」という山室直儀監督は,1993年の『ドラゴンボールZ/銀河ギリギリ!! ぶっちぎりの凄い奴』から劇場版の作画監督・原画を担当してきたアニメーターだ。

破壊神ビルス(山寺宏一)との闘いの後,再び平和が訪れた地球。そこへ,フリーザ軍の生き残り,ソルベ(斎藤志郎)とタゴマ(中井和哉)がドラゴンボールを求めて近づいてきた。目的はフリーザの復活。やがて,その願いは叶えられてしまい,ついに悪の帝王フリーザ(中尾隆聖)が蘇る。復活したフリーザの目的はただ1つ,憎き孫悟空(野沢雅子)への復讐。その日のために,生まれて初めての過酷なトレーニングに挑むのだった。

半年後,悟空とベジータ(堀川りょう)が更なる強さを求めてウイス(森田成一)のもとで修行に励み留守の地球に,ついに新フリーザ軍が押し寄せる。ブルマ(鶴ひろみ)にフリーザ襲来を伝えた銀河パトロール隊員のジャコ(花江夏樹),悟飯(野沢雅子),ピッコロ(古川登志夫),天津飯(緑川光),クリリン(田中真弓),亀仙人(佐藤正治)たちが挑むが,1000人の兵士を相手に苦戦を強いられていた。連絡を受け,ようやく地球に戻った悟空とベジータは,フリーザとの宿命の対決に臨むのだったが…。

もう,フリーザを復活させちゃうって時点で,DB世代のハートを鷲づかみにする企画の勝利。興収も『神と神』を凌ぐという,天井知らずの人気を証明してみせた1本だ。

ビルスの城の近所に住む不思議な予言魚の声は『神と神』に引き続き中川翔子。また,地球の地獄で拘束されるフリーザの周りで踊る天使の声で,ももいろクローバーZも参加。

ブルマや『それいけ! アンパンマン』のドキンちゃんの声を担当してきた鶴ひろみが公開の2年後に急逝したため,劇場版への参加はこの作品が最後となっている。


映画クタ評:★★★★


◆シリーズ一覧◆

ドラゴンボール/摩訶不思議大冒険』(1988年)

ドラゴンボールZ/神と神』(2013年)

ドラゴンボール超/ブロリー』(2018年)

ドラゴンボール超/スーパーヒーロー』(2022年)