ジェミニマン | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Gemini Man
監督:アン・リー
キャスト:ウィル・スミス/メアリー・エリザベス・ウィンステッド/クライヴ・オーウェン
配給:パラマウント映画/東和ピクチャーズ
公開:2019年10月
時間:117分




今夜紹介するのは,ウィル・スミスが引退を決意した伝説のスナイパーと,それを狙う30歳近くも若いクローンという2役を演じたアクション・エンタテインメント。クローンを扱った作品と言えば,レジェンド的な『アイランド』のような“近未来SFモノ”に行きがちだが,この作品は現代寄りでリアルに魅せてくれる。監督は『ブロークバック・マウンテン』(2006年・フォーカス)『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(2013年・20Cフォックス)と,2度のアカデミー監督賞を手にした台湾出身のアン・リー。

原題『Gemini Man』のGeminiとは,ギリシア神話の双子ディオスクーロイから生まれた「双子座」を意味する言葉。タイトルもCMも“クローン”なネタバレが過ぎたせいか,興行成績はイマイチだった。

元DIA(アメリカ国防情報局=Defense Intelligence Agency)エージェントで,今もDIAの仕事を受けていた伝説のスナイパー,ヘンリー・ブローガン(ウィル・スミス)。2km離れた所から時速288キロで走行する列車内の人間を狙撃できる史上最強のスナイパーだ。しかし,微妙に狙いが逸れたのを潮時と,ついに引退を決意する。そんなある日,旧友のジャック・ウィリス(ダグラス・ホッジ)から,ターゲットの情報が改竄されていたと知らされる。

その日から次々と送り込まれる刺客。ボートハウスのアルバイトとして潜入していた捜査官ダニー・ザカレウスキー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド/吹替:菅野美穂)と共に暗殺者たちをかわしながら,元同僚のバロン(ベネディクト・ウォン)を頼ってコロンビアへと向かうヘンリー。DIAからは,秘密裏に創られたヘンリー自身の若いクローンが送り込まれ,手の内を知る自分自身から狙われることになるのだったが…。

W主演とされているヘンリーとジュニアだが,20代のジュニアはボディダブルに顔だけ合成などでなく,すべてCG。最先端の3DCGで創出された製作費はウィル・スミスのギャラの約2倍ともいわれる。技術的な成熟を待ってようやく可能となった,現在と『インデペンデンス・デイ』の頃のWスミスのアクション共演は見応えがある。


映画クタ評:★★★★


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6/12(金) 21:00~ 日テレ系列
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7/3(金) 21:00~ 日テレ系列
レディ・プレイヤー1』(2018年)