監督：クリス・ルノー
ｷｬｽﾄ：パットン・オズワルト／エリック・ストーンス／エリー・ケンパー
配給：ユニバーサル・ピクチャーズ／東宝東和
公開：2019年7月
時間：92分
『ミニオンズ』のイルミネーションが，飼い主が留守にしている間のペットたちの知られざる日常をユーモラスに描き大ヒットしたコメディ・アドベンチャー・アニメ『ペット』の３年後に公開された続編を今夜は紹介。監督は前作に引き続きクリス・ルノー。『怪盗グルーの月泥棒』に始まるイルミネーションの長編作品としては，ちょうど10作目となる。
飼い主のケイティ（エリー・ケンパー）と一緒に楽しく穏やかな生活を送っていたテリアのマックス（パットン・オズワルト／吹替：設楽統）と大型犬のデューク（エリック・ストーンストリート／吹替：日村勇紀）。ケイティは心優しいチャック（ピート・ホームズ）と結婚し，息子のリアム（ヘンリー・リンチ）を授かる。リアムを我が子のように可愛がり，過保護のあまり育児ノイローゼになって自分を掻く癖のついたマックスは，首にエリザベスカラーを着けられる。気分転換に田舎の農場へと旅行に行くことになった一家。マックスはそこで，威厳に溢れる牧羊犬のルースター（ハリソン・フォード／吹替：内藤剛志）と出会うのだった。
旅行に行く前にマックスから，一番のお気に入りのおもちゃ“ミツバチ君”を預かったポメラニアンのギジェット（ジェニー・スレイト）だったが，うっかり数十匹の猫が住む部屋に落としてしまう。“ミツバチ君”を取り戻すため，クロエ（レイク・ベル／吹替：永作博美）に頼んで猫になるトレーニングを受ける。そしていよいよ，モルモットのノーマン（クリス・ルノー）と協力し，猫屋敷に潜入していくのだった。
一方，飼い主に捨てられた“元ペット団”のリーダーだったウサギのスノーボール（ケヴィン・ハート）は，新しい飼い主の少女モリー（カイリー・ルノー）と過ごすうちに，自分をスーパーヒーローだと思い込むようになる。シーズーのデイジー（ティファニー・ハディッシュ）に，セルゲイ（ニック・クロール）のサーカス団に囚われたホワイトタイガーのフーを助けてほしいと依頼され，早速サーカス小屋に向かうのだったが…。
今回は，マックス，ギジェット，スノーボールの３匹を中心に，それぞれのキャラクターに“ピンチ”と“成長”が訪れる構成。動物好きな人はもちろん，その独自性と可愛らしさが，見る者を萌えさせて癒してくれる。同時に，マックスの目を借りて，成長する子どもへの“愛”を考えさせられる１本。
オリジナル版では，アニメ声優初挑戦となるハリソン・フォードがシブい。吹替版では，前作に引き続いてバナナマンの２人，永作博美に加え，宮野真守，内藤剛志，伊藤沙莉らが参加している。
なお，イルミネーションの次作として，今年7月17日公開の『ミニオンズ フィーバー』と，来年夏の『SING／シング2 (仮題)』が発表されている。
ｸﾀ評：★★★★☆
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『ペット』(2016年)
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