キセキ -あの日のソビト- | p・rhyth・m~映画を語る~

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英題:KISEKI Sobito of That Day
監督:兼重淳
キャスト:松坂桃李/菅田将暉/忽那汐里
配給:東映
公開:2017年1月
時間:111分




ちょっと前にお友だちが記事にしていたので,懐かしくて見直した1本を今夜は紹介。メンバーが歯科医師で顔出しを一切しないという異色のボーカルグループGReeeeNの代表曲『キセキ』の誕生秘話を,松坂桃李と菅田将暉のダブル主演で描いた青春ドラマだ。

サブタイトルにある『ソビト』はGReeeeNによる造語で,「素人」または「空人」と書き,“自由に新しいことに挑戦していく人”を意味している。監督は,『そして父になる』『海街diary』『海よりもまだ深く』と,是枝監督作品で助監督を務めた兼重淳。

厳格な医師の父(小林薫)を持つ兄ジン(松坂桃李)と弟ヒデ(菅田将暉)。ジンはメタルバンド“High Speed”のボーカルとして活動し,弟ヒデは医大を目指して受験勉強に励んでいた。やがて,ジンは父の反対を押し切って家を飛び出しバンド活動を続け,一浪したヒデは自分の学力に限界を感じて目標を歯科大に変え,見事に合格する。

ジンのバンドが解散状態となる一方,歯科大の仲間のナビ(横浜流星),クニ(成田凌),ソウ(杉野遥亮)と共に音楽の魅力に引き寄せられるヒデ。ある日,ヒデから『声』のアレンジを頼まれたジンはヒデの才能を確信し,彼らに自分の夢を託すことを決意する。歯科医にはなりたいが,歌もやりたい。でも恐ろしい父には絶対に言えない。そんな彼らが取ったありえない作戦とは,前代未聞の“顔出しなし”でのCDデビューだったのだが…。

同時期に日曜朝の“ヒーロータイム”の主役を張っていた2人。シンケンレッドだった松坂桃李とフィリップだった菅田将暉が,8年後に兄弟として同じ作品に主演したのが嬉しい。実年齢も5歳違いのこの2人。めざましい活躍は誰もが知るところとなっている。

“夢”と“将来”と“役割”と“音楽の力”を紡いでいくストーリーが,『キセキ』へと終結し,未来へ続いていく。小林薫の“昭和感”のある父親キャラが,アクセントとなってエンディングまで絡んでいく。


映画クタ評:★★★★


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