ファインディング・ドリー | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Finding Dory
監督:アンドリュー・スタントン/アンガス・マクレーン
キャスト:エレン・デジェネレス/アルバート・ブルックス/ヘイデン・ローレンス
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開:2016年7月
時間:97分




ファインディング・ニモ』から13年ぶりに公開された続編。『ニモ』を見た小学生は社会人となり,中には親となって子供と共に見る人も居たのではないだろうか。世代をも繋ぐ親子の物語は,更なるCG技術の進歩と,新たなテーマを運んでくれる。なお,シリーズとしての時間経過は,前作の1年後となっている。

カクレクマノミのニモ(ヘイデン・ローレンス)は故郷のグレート・バリア・リーフで,心配性の父マーリン(アルバート・ブルックス/吹替:木梨憲武)と,大親友のナンヨウハギのドリー(エレン・デジェネレス/吹替:室井滋)と楽しい毎日を送っていた。ある晩,ドリーは忘れていた両親との思い出を夢に見る。昔のことはおろか,ついさっき起きたことも忘れてしまう忘れん坊のドリーだが,この夢をきっかけに,忘れてしまったはずの両親を探すことを決意する。

「カリフォルニア州モロ・ベイの宝石」という唯一の手がかりから,カリフォルニアの海へと旅立つドリー。そんなドリーを放っておけず,一緒にカリフォルニアを目指すニモとマーリン。やがて,人間たちが海の生物を保護している施設“海洋生物研究所”に,両親やドリーの出生の秘密があることを突き止めるのだったが…。

画面いっぱいに広がるのは,サンゴや海藻のうねりまで再現したCGの海洋生態系。13年前とは比較できないほどの技術で,現実よりも美しく壮大な世界が描かれる。後半ではミズダコのハンク(エド・オニール)も巻き込んで海を飛び出し,カーチェイスまでやっちゃうキャラクターたちの活躍にドキドキさせられる。

ピクサーのストーリーテリングも,前作の〈家族の絆と友人との信頼〉だけでなく〈個性の素晴しさ〉まで踏み込んでくる。個性から生まれる無限の創造性や可能性を映像化したとさえ思える終盤の展開は,見る者の世代を越えて爽快感と充実感で包み込んでくれる。


映画クタ評:★★★★


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◆シリーズ一覧◆

ファインディング・ニモ』(2003年)


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『ファインディング・ドリー』
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