ファインディング・ニモ | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Finding Nemo
監督:アンドリュー・スタントン/リー・アンクリッチ
キャスト:アルバート・ブルックス/エレン・デジェネレス/アレクサンダー・グールド
配給:ブエナ・ビスタ
公開:2003年12月
時間:100分




〈GWアニメ特集〉後半は,こどもの日ピッタリのみんな大好きニモ&ドリー♪ 子供から大人まで多くの支持を集めるディズニーのテッパンを2夜連続で紹介。今夜はまず14年前のシリーズ第1作から。

オーストラリア,グレートバリアリーフ。広大な海の中でカクレクマノミの400個の卵が孵化しようとしていた。しかし,無事に生まれたのは母親の命と引き換えに助かったたった1つだけ。父マーリン(アルバート・ブルックス/吹替:木梨憲武)は,この子を“ニモ”と名付け、同じ悲劇を繰り返さないと誓い,過保護なまでに大事に育てる。そして6歳になったニモ(アレクサンダー・グールド)に,初めて学校へ行く日がやって来た。

しかし,突然の悲劇がニモを襲う。船に近づいたニモは,人間のダイバーにさらわれてしまったのだ。打ちひしがれるマーリンだったが,陽気なナンヨウハギのドリー(エレン・デジェネレス/吹替:室井滋)の助けを借りてニモを取り戻す旅へと出るのだった。サメトリオに出くわしたり,クラゲの森に迷い込んだり,ウミガメの群れに助けられたり,クジラに飲み込まれたりしながら,マーリンとドリーは,ニモを捜し続けるのだったが…。

ニモ(Nemo)の名は,ジュール・ベルヌの小説『海底二万里』に登場する主人公ネモ船長(Captain Nemo)に由来するとか。オリジナルではコシグロペリカンのナイジェル役を『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのバルボッサで有名なジェフリー・ラッシュが担当している。

テーマは〈家族の絆と友人との信頼〉だが,併せて,海中の多様な生態系や,人間が海洋に与えている影響までもが,ピクサーお得意の卓越したストーリーテリング術と,“リアルな水の表現”にこだわり尽くしたCGによって描かれる。家族向けエンターテインメントとしてはもちろん,大人目線で捉えても,過去の記憶を引きずるマーリンと,大事なことを10秒と記憶していられないドリーの対照的なキャラ設定などの妙に唸りながら,気づけば彼らと一緒にサンゴの海の世界に意識を泳がせられている名作。


映画クタ評:★★★★


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『ファインディング・ニモ』
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